「平尾昌晃」10億円めぐり骨肉相食む遺産争い・・・再々婚妻VS実子3人
作曲家の平尾昌晃が亡くなった。享年79。私の子供のころ、彼の「星はなんでも知っている」が流行った。歌もそうだが、曲の間に入る彼の甘ったるい語りがとてもよかった。 「彼女もきっと、きっと、うれしかったんだよ~ん」
そこを一生懸命真似たものだった。そんな彼は女性にもモテたのだろう。週刊現代によると、13年春に自らのスタッフであり、「平尾昌晃音楽事務所」の役員を務める50代の女性と密かに再再婚していたという。
平尾の遺産は10億円といわれるそうだ。それに彼が作曲したヒット曲は「よこはま・たそがれ」「瀬戸の花嫁」「うそ」などいくつもあるから、これからも莫大な印税が入ってくる。彼には3人の子供がいて、3番目の妻との間で骨肉相食む遺産争いが起こるのではないかと週刊現代は心配する。
いいではないか。正式に結婚しているのだから、妻への遺産配分は問題ない。子供たちは残りを3等分すればいい。問題は、これからも入り続ける印税だが、これは話し合えばいい。
これだけの莫大な遺産があると案外もめないものである。もめるのは、わずかな遺産を巡っての場合が多い。猫の額のような土地、一人当たり数百万円程度の現金を残し、貧しい子供たちがそれを1円でも余計に取りたいと醜く争う。兄弟は他人の始まりとよくいうが、親がいなくなれば、まさに兄弟は他人以上の見知らぬだれかでしかない。そして争って奪い合った後は、親のことなど思い出しもしない。もちろん墓参りもしない。そういう家族がどれほど多いことか。
遺産はわずかなら残さないほうがいい。きれいに使いきってこの世とおさらばするのが、由緒正しい貧乏人の最後の後始末のやり方である。