『年金』逃げ水!安倍内閣「一億総活躍社会」で75歳繰り下げ支給検討
さて、高齢者の医療や介護、年金問題を週刊ポストはよく取り上げる。今週も巻頭で、「年金は75歳までもらえなくなる」と、政府と役人の"陰謀"を報じている。
閉会中審査でメディアが大騒ぎしていた7月18日(2017年)、内閣府の有識者会議で「年金75歳支給」という重要な議論が交わされていたという。そこで読売新聞の社会保障部の猪熊律子委員は、繰り下げ年齢を現行の70歳から75歳に延ばしてもいいのではないかと発言したというのである。
どういうつもりでこんなバカな発言をしたのであろう。ふざけるなである。もちろん週刊ポストもこんなやり方は<悪夢以外の何物でもない>と難じている。
だが、財務官僚がこう本音をばらしている。<「安倍政権の一億総活躍社会とは、本来、高齢者に元気で働いてもらって年金や医療費の国庫負担を抑え、女性の社会進出を促すことで年金と健康保険の担い手になってもらう財政政策だ。それを政治的に国民の批判を招かないように女性が輝く社会、誰もが活躍できる一億総活躍社会と言葉を飾っていた」>
安倍と官僚は、日本人を75歳まで働かせ、これから年金というときにコロッと死んでくれれば万々歳と考えているのだ。週刊ポストによれば、75歳まで支給引き上げなら2655万円ももらえなくなると試算している。年金制度は早晩破たんする。もらえるときはもらっておかないとバカを見ると、私は思う。