5日(2017年8月)、渋谷109前の交差点で史上初めて盆踊り大会が行われた。夕刻から、渋谷スクランブル交差点から道玄坂、Bunkamura通りに車両通行制限を設け、一帯を歩行者天国にして開催された。主催者発表では3万4000人の人々が集まったという。子供から高齢者、浴衣を来た人や普段着の人などさまざま。浴衣を着た外国人も多く参加していた。
盆踊りイベントを開催するにあたり、心配の声は強かった。というのも、ここ数年、大みそかの年越、ハロウィーン、サッカーW杯などがあるたびに、渋谷のスクランブル交差点あたりを中心に若者が押し寄せ、大混乱に陥る状況が続いていたからだ。
いざイベントがスタートすると、暑さのために体調を崩した女性が倒れ、テントに運ばれタオルを顔に当てて病院に運ばれた程度で、警備に当たった警察官が緊張する場面は予想に反して少なかった。その他には、午後10時に解除される予定だった交通規制が30分延びたことに怒りをぶちまける男性がいたことと、酔いつぶれて倒れた男性に別のグループが絡んで揉みあいになったくらいだった。
MCの羽鳥慎一は「この場所で盆踊りをするのはすごいです」と驚くと、プレゼンターの野上慎平アナが「多くの人が終電でキッチリと帰っていったということです」と報告。
コメンテーターで気象予報士の石原良純は「渋谷はイベントにこなれてきたよね。マラソンと同じで道路上で楽しむっていいですよね。これって1日だけだったの?」と、行けなかったのを残念がった。
あえて有名人ゲストを告知せず
野上アナが「アクシデントを避けるため、俳優の桐谷健太やテリー伊藤氏などの有名人ゲストの告知をしなかった」と運営側の内幕を紹介。
石原は「ウチの近所の盆踊りなんて500人くらいしか来ない」と若干不満そう。
コメンテーターで弁護士の住田裕子は「商店街もそうとう潤ったのでは?」とニッコリ。野上アナも「夏の風物詩になるかもしれませんね」と期待を寄せる。
渋谷道玄坂商店街振興組合の大西賢治理事長によると「海外からの観光客の方にも来ていただき、もっと認知される盆踊りにしたい。来年以降も続けていきたい」と、渋谷盆踊り大会の行事化に意欲を燃やしていた。