江崎鉄磨沖縄・北方担当相の発言が波紋 「答弁は原稿を朗読」「素人は素人」

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   4日(2017年8月)の内閣改造から3日で、早くも閣僚の発言が問題になっている。問題の主は、初入閣の江崎鉄磨沖縄・北方担当大臣。就任会見では遅れて会見場に現れ、「知識がないから打合せに時間がかかってしまって」と言い訳しつつ、メガネをかけて原稿を読み続けていた。その翌日は地元愛知県一宮市で、国会答弁について記者団に問われ、「しっかりお役所の原稿を読ませていただく。立ち往生より、しっかり朗読かな」と答えた。北方領土問題についても「素人は素人。白紙で臨む。皆さんのいろいろな知恵で色をつけてもらうことが大切だ」と述べた。さらに、"仕事人内閣"と呼ばれることについても「どの程度の人がしっかり仕事をするかですね」と、安倍首相の発言を否定するかのようなコメントを残していた。

   これにはMCの羽鳥慎一も不安そうに「大丈夫なんでしょうか」と、ゲスト解説の政治評論家・田崎史郎氏に質問した。田崎は「新閣僚名簿を見た時に、この人で大丈夫なのかと思った唯一の人だった」と当初から不安があったことを告白。

   江崎新大臣は立教大学卒で、父親は元通産大臣の江崎真澄氏。自民党二階派に所属する6回生で、いわゆる"入閣待望組"。これまでに国土交通副大臣を経験していた。だが、田崎氏によると「これまでの経歴で何かをやったという記憶がなく、この人で大丈夫かと思った」という。

「自信ない」と一度は入閣を辞退

   大臣就任のいきさつも紹介された。この時期、もしも入閣する意識があれば、安倍首相からの電話を待ち望んでいてもおかしくないはずなのに、安倍首相が入閣の打診で江崎議員の事務所に電話をすると、不在で電話に出た秘書は「どちらの安倍さんでしょうか」。安倍首相が地元にいる江崎氏の携帯に電話をすると「激務をこなせる自信がない」と入閣を辞退したという。

   これには派閥の親分・二階俊博幹事長も激怒。しぶしぶ入閣に同意。派閥の仲間から万歳と祝われると、「おめでとうかねぇ。重いわ。もう年齢だからね」と弱気な発言を連発。「若い有能な議員もおられる中、73歳で体力的にも厳しいので、謙虚にお話しした」したと、弱気発言の言い訳をしていた。

   田崎氏によると、二階派には大臣になりたいと思っている人が4人はいた中で、この人になった理由はおそらく「別の事情で大丈夫なのか(という人がいた)、という状態だった」のだろうと推測。

   コメンテーターで弁護士の住田裕子は「(大臣適齢期の)7回生も2人いるのに選ばれなかったのは、身体検査が厳しかったのでは」と見る。

   田崎氏は「先々に国会答弁などでは厳しい質問が集中する。勉強していないなら今のうちに辞めるべきです」とまで言い切った。

   レギュラーコメンテーターでテレビ朝日解説委員の玉川徹も「若い有能な議員がいるって、自分はどうなんですかね。有能じゃないのに大臣をやっちゃいけませんよ」と、呆れていた。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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