死にゆく自分を最後まで見つめた医師・日野原重明さん

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4日前も日課の体操やろうとした

   それでも、亡くなる3週間前には、自らが設立した団体「新老人の会」事務局に突然、電話し、「講演会に出たい」「行けるようにこれからリハビリをするから」と話したという。もう一度、人々に自分の思いを伝えたい一心で、歩くためのリハビリを続け、亡くなる4日前も日課の体操をしようとしていたそうだ。

   その一方、主治医には「死にゆく自分を観察してやろうという、それくらいの客観性と好奇心を持ち続けていたんじゃないか」(福井次矢・聖路加国際病院院長)とも見えたという。

   最期は、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えて亡くなったそうだ。

「子どもたち1人1人にラストメッセージをちゃんと伝えていた。あなたがよくしてくれたことを感謝している。僕がいなくなって、あなたが一番、悲しむのはわかっている。でも、そんなに悲しまないでほしいと」(日野原眞紀さん)

クローズアップ現代+(2017年8月1日放送「"死"をどう生きたか 日野原重明 ラストメッセージ」

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