異端児の河野外相、反旗の経験ある野田総務相を起用 安倍内閣は支持率回復できるか?

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   支持率回復を図りたい安倍首相の内閣改造人事が固まった。

   番組では、起死回生を目指す内閣改造の舞台裏と安倍首相に一時、反旗を翻したこともある野田聖子氏(56)の総務相と「政界の異端児」と言われた河野太郎氏(54)の外相というサプライズ起用に注目した。

   まず加計学園問題を抱える文科相に岸田派の林芳正氏(56)、『日報』問題がくすぶる防衛相に同じ岸田派の小野寺五典氏(57)が固まった。いずれも閣僚経験があり、とくに小野寺氏は2度目の防衛相。

   ゲスト出演した政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、国民の信頼回復が急務の中で安心感のある小野寺起用は「分からないでもない」と評価する。

岸田派から4人入閣

   そこで目立つのは、これまで2人だった旧宏池会・岸田派の優遇。2人のほかに法相に上川陽子氏(64)、1億総活躍担当相に初入閣の松山政司氏(58)を登用させ、派閥から計4人の入閣が決まった。

   派閥会長の岸田文雄氏(67)は自ら外相の留任を拒んで党3役へのポストを求め、希望通り政調会長に。岸田氏は今後、安倍首相による禅譲を目指しており、ポスト安倍に向かって大きく動いたと言える。

   空いた外相のポストに河野太郎氏が起用された。神奈川県出身の当選7回。祖父は河野一郎、父は河野洋平元衆院議長というエリートだが、お友達にもイエスマンにもならず「群れない一匹狼」とも言われた。例えば原発再稼働には「やみくもに再稼働は無責任だ」と安倍政権批判をしてきた。

   外相としての手腕は未知数だが、ジョージタウン大学を卒業し、日中、日韓のパイプを持ちトランプ政権とも話が出来る人物。角谷は「安倍さんは日中、日韓は得意でない。その分、河野さんの存在は大きくなる。新しいアジア観の外交が開けるかもしれない」。テレビ朝日解説委員の玉川徹も「極東で何かチャレンジするのではないか」と期待する。

   一方、番組では政局に詳しい論客に改造内閣の感想を聞いた。政治アナリストの伊藤惇夫氏は、安定的で冒険しない「危機回避内閣」、政治評論家の有馬晴海氏は、野球なら1軍レギュラーのベストメンバーそろえた「安倍侍ジャパン内閣」。

   評論家の田原総一郎氏は、加計学園問題の一番の責任者、萩生田官房副長官を幹事長代行に抜擢したので脱皮は半減し、「脱皮努力内閣」、角谷氏は作ったものの先が見えない「どうする? どうなる? 内閣」。

   最後にタレントの高木美保が「記憶がない、記録がない問題の最大の発信者は安倍さん。改造と言われても、安倍さんが変わらない以上、だから何んなの?」と切り捨てた。

文   モンブラン
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