人工知能(AI)が女性の声でニュースを読む...女子アナがいなくなる時代も?

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   女子アナが消える? 「そうなんです。人工知能(AI)によって、私たちの存在が危ぶまれるかもという事態です」と、AIがニュースを自動発信する時代の到来を山本雪乃アナが伝えた。

   7月(2017年)からAIでニュースを伝え始めたのは和歌山市にある『エフエム和歌山』。ニュースの時間になると女性の声で、「人工知能のナナコです。日本気象株式会社提供による天気予報をお知らせします」と読み上げる。

   アナウンスブースには誰もおらず、パソコンやマイクなどの機械類だけ。声の主はこのパソコンから発するAIのナナコ。明瞭な音声で聞き苦しくなく、声質から30代後半の落ち着いた声に聞こえる。

   アマゾンが開発した「ポリー」というAIをもとにしたシステム。音声データを分析して自然な抑揚を学ばせ、日々新たなニュース用語や流行語も学習させ、パソコンに表示された漢字や地名を音に変換し読み上げる。

   担当者の山口誠さんによると、「早朝や深夜の時間帯でスタッフの数が限られているなかで、災害時にアナウンサーがいない時のニュース速報や緊急放送が難しかった。この音声合成システムを使うことで完全に無人で放送できるし、人件費の抑制につながる」と導入の理由を話している。

   リスナーの反応も「すごく自然な感じでビックリ」、「必要な情報が的確に伝わるという意味では役立つ技術だなと思う」と好評だ。

だんだん人間に近くなってきた

   また、『エフエム和歌山』で開局いらい看板パーソナリティーを務める宇和千夏さんは「初めて聞いた時は完全に機械だったり、少し早口になっている部分があったけど、1カ月ほどたってナナコは上手くなってきた。人間に近くなっているんですよね」と評価する。

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)は「2030年代には49%の仕事がAIに置き換えられる可能性が高いと言われていますよ」。

   今のところFMラジオでのスタートだが、いずれテレビのニュースも飛び切り美人の精巧なロボット女子アナが口パクでニュースを伝える時代が到来するかも。その時女子アナはどうする?

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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