山梨県・笛吹市、空手8段の68歳がクマを撃退 サンドバッグ代わりに腹と頭に蹴り入れた

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   まるで嘘みたいな話。山梨県の笛吹市で一昨日(2017年7月31日)、68歳の男性が山林でクマに襲われたが、蹴りを入れるなどして撃退したという。この男性は、空手道場の館長で、空手8段の「現役」バリバリだった。普通の人は真似をしてはいけないそうだ。

   クマに襲われたのは宮川博人さん(68)。ワサビ田のフェンスが壊れていたのを補修して、帰ろうと思った時、何か嫌な気配を感じて振り返ったら、クマが仁王立ちで、前足を振り上げていたという。体長約160センチのツキノワグマで、身長168センチの宮川さんとほぼ同じ。それが向かってきた。

   普通なら、腰を抜かすか、逃げるところを後ろからやられるのがおちだが、宮川さんは普通の人じゃなかった。空手8段。高校2年生から始めたキャリアは51年、空手道場を開いて36年で、毎日訓練を続けているという現役だった。

   宮川さんは「僕から見ると、サンドバッグ代わり。お腹が目の前にありましたからね。よーしこの際と思ってね」という。その様子を昨日、カメラの前で再現して見せてくれた。

   クマが振り下ろした一撃を、がっちりと十字受けで受け止めた。長い爪が頭に触れてキズを負ったが、それを払いのけて、空いている腹に蹴りを入れ、顔に二発食らわして、頭が下がったところへ、左ヒザで蹴りを入れた。「これは結構効いたと思う」。クマは一回転して、山の方へ逃げて行ったという。

北海道のヒグマは20年で1.8倍に増加

   宮川さんは、「普段の稽古の賜物でしたね」と言った。しかし、誰でもできることじゃない。

   クマの出現は全国的に増えている。最新の映像もあった。北海道網走市では先月(7月)14日、親子とみられるヒグマが、ジャガイモ畑から道路を横切ってオオムギ畑へと消えていった。畑の向こうには民家が見えた。

   北海道によると、道内のヒグマの推定生息数は、2012年に1万6000頭で、1990年の5800頭からほぼ1.8倍。駆除をあまりしないので、最近は人を恐れないヒグマが増えているという。

   山形・鶴岡市での映像は先月(7月)12日のものだ。ツキノワグマが玄関のガラス戸の前に立って、中へ入ろうとしていた。屋根にも登ったらしく、玄関の軒先の天窓に足跡が残っていた。これじゃ、おちおち窓を開けてもいられない。

   遭遇した場合の対処法も、自治体では、「今回のはあくまで例外。出くわしたら、刺激しないように静かに現場を離れる」というのだが、いざクマを目の前にしたら、からだが動くかどうかすらおぼつかないだろう。

   加藤浩次「いや?、現代の大山倍達ですね。すごい、十字で受けた」

   森圭介アナ「クマは仁王立ちだった」

   加藤「(僕なら)絶対に逃げようとする。戦おうとするのがすごい」

   森「過去にも、ジョギング中にシカを1回、イノシシを2回、撃退したことがあるそうです」

   加藤「シカは逃げるでしょうよ。イノシシは危ない」

   大沢あかね「これ本当なの? 信じられない。本当ですか。真似できないし、しちゃダメ」(笑)

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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