南スーダンPKO(国連平和維持活動)部隊の日報隠ぺい問題で辞任した稲田朋美・前防衛大臣がきのう7月31日(2017年)、防衛省の離任式であいさつした。笑顔で「皆さんは私の誇りです。日本の安全保障のために頑張りましょう」と、まるで任期をきちんとやり終えたような言葉だった。
司会の小倉智昭「不思議なテンションでしたね」
髪をばっさり切って壇上に現れた稲田氏は、隠ぺい問題に触れ「危機感をもって再発防止策を実施していかなければなりません」となんだか他人事。おわびの言葉はなく、最後は笑顔で締めくくった。職員が駆けつけたが、内部からは「今さら訓示を受ける覚えはない」の声ももれ、最後まで空気を読めない「裸の女王」だった。
笑おうと決めていた?
小倉「自衛隊の方々からは、あんたは私の誇りではないよ、という言葉が聞こえてきそうです」
問題をめぐってやりあった記者団の前でも笑顔で「本当にお世話になりました。皆さん、ごきげんよう」と、ここでも笑顔だった。お世話になったにはちがいない。
ニュースデスクの笠井信輔「笑おうと決めていたのかもしれません」
その稲田氏を国会の閉会中審査に呼んで事実関係を質すことを、自民党は「辞任した大臣を呼び出すことはやってはいけない」(竹下亘・国会対策委員長)との理由で拒否した。疑惑隠しはやっていいのか、辞任自体が隠ぺい工作だとの批判が野党から出ている。辞任した大臣を呼び出すかどうかのルールはないそうだ。
小倉「おかしいと思います。そのために辞めさせたのだろうか。問題を起こした当事者なのだから、当然、呼んで話を聞くべきです」
森本さやかアナ「逃げたと思われても仕方ないですよね」
事実をはっきりさせることが何より重要だろう。