田原総一朗氏が安倍首相に進言 「政治生命をかけた冒険」とは何か?

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   28日(2017年7月)午前に稲田朋美防衛相が辞任を発表したその直後、ジャーナリストの田原総一朗氏が安倍晋三総理と官邸で1時間半にわたって会談した。安倍総理から「会いたい」と請われ、総理官邸を訪問し昼食をともにしたという。会談後、囲み取材に応じた田原氏は「総理に、政治生命をかけた冒険をしないか」と進言したというが、その詳細については一切語っていなかった。その田原を番組は直撃した。

   ゲスト解説のテレビ朝日政治部デスク・細川隆三は「田原さんは歴代総理に直接電話をかけることが多い。聞きたいことがあると、"ちょっと聞いてみる"と言って電話をかけている」と証言。ところが、今回は首相側から「会いたい」と連絡があったという。

   細川によると、田原氏は20日にある閣僚に「総理は今どうするべきか」を進言、すると翌21日に秘書官から田原に「田原さんと話がしたい」と連絡してきて、今回の会食が実現したという。会食は2人きりで行われ、秘書官も同席しなかった。田原氏は会食中、料理に手をつけることも忘れ、話し続けたという。

   その内容について田原氏は囲み取材で「支持率が低下し、危機を感じていたので、政治生命をかけた冒険をしないかと話した。進退についての話ではない。総理は近いうちに冒険を実行するのではないか」としか話さなかった。

「安倍総理しかできないこと」を進言

   番組では、それ以上口を閉ざし続けている田原氏を直撃したが、「話したら、ぶち壊れてしまうので言わない」。さらに追及したが、「内閣改造や閣僚人事、解散の話ではない」「外交問題でもない」としか話さなかったが、ヒントをくれた。それは「日本の政治家で安倍総理しかできないこと」だという。そして「民進党も共産党も、小沢(一郎)さんも反対しない」と語り、詳細は「安倍さんが行動を起こしたら言ってもいい(が、今は言えない)」と、あくまで詳細を語らなかった。

   実は、レギュラーコメンテーターの玉川徹(テレビ朝日解説委員)は昨夜(30日)、渦中の田原氏と会食していた。玉川によると、20日に田原氏が進言した閣僚とは菅義偉官房長官で、田原氏は玉川に「基本的には言えないが、相当な冒険である」と語ったという。

   MCの羽鳥慎一が玉川に「何だと思いますか?」と聞くと、玉川は「信義の問題で言えない」と発言を拒否。推測でもいいと促されても、「僕もある程度の想像はしていますが、もしそれが当たってたらまずいので、ここでは言えない」と頑な。コメンテーターで弁護士の住田裕子は玉川に対して、「歯切れが悪い」と苦言を呈したが、玉川は沈黙を守った。

   その住田は「女性宮家に関してか、社会保障や消費税関係のことではないかと思う」と推測するが、玉川は「田原さんは増税には賛成ではない」とこれを一蹴。政治部デスクの細川は「田原さんは凡人にはわからない鋭いことを言う。僕も後で聞いてやっと真意がわかる」と、その詳細についてはお手上げ。

   進言の詳細については沈黙した田原氏だが、直撃した番組からのほかの質問にはいつもの歯切れの言い"田原節"を発揮した。

   「解散の時期については年内にあるかもしれない。受け皿がないうちに。蓮舫代表が辞任して民進党が弱いうちに、かつ小池都知事の準備が整う前に」

   この話題の最後に羽鳥は「8月3日には内閣改造があるかもしれません。田原さんは今日の『ワイドスクランブル』に生出演します」。

   要するに、この思わせぶりで煮え切らないコーナーの真意は、番宣だったということか。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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