昨日30日(2017年7月)の神宮球場は、早朝6時から人があふれた。全国高校野球西東京大会、早稲田実業と東海大菅生の決勝戦だ。むろんお目当ては早実の清宮幸太郎選手(18)。勝ち負けの他に高校新記録となるホームランが出るのかどうか。球場は高校野球史上初の3万人満員札止めとなった。
2年前も同じ対決だった。この時清宮選手は1年生で出場、ホームランを打って逆転勝利し、甲子園に進んだが、今回は主将だ。対する東海大菅生は、4年連続決勝進出しながら涙を飲んできた。この日集まったファンにも菅生勢は少なくなかった。
試合は菅生が先制して早実が追う、緊迫した展開だったが、清宮のバットから快音は聞けなかった。逆に5回、サードゴロの送球を一塁手の清宮が後ろにそらして失点。その後も早実は終始押され気味。清宮は8回、あわやホームランというファウルで球場を沸かせた後、ヒットで出塁したが、後が続かず。6-2で、東海大菅生が、17年ぶり3度目の甲子園行きを果たした。
清宮選手の夏は終わった。ホームランも高校通算107号という歴代最多タイ記録のまま。清宮選手は試合後、インタビューで「悔しいです」と言っていたが、甲子園と仲間のことを聞かれると「みんな自分についてきてくれました。日本一のチームだと思ってます」と涙ぐんだ。
彼と早実の甲子園は終わったが、ホームランの記録更新は秋の「U-18 ベースボール・W杯」(カナダで開催)にかけられることになった。
司会の加藤浩次「東海大菅生は一年間、清宮選手対策をしてきたという」
杉山愛(元テニスプレーヤー)「清宮選手の人を集める力はすごいですね。1年生から注目されてきて、記録を作っている。本番力も強いし、進路には悩むかもしれないけれど、プロにいって活躍してほしいなと思いますね」
加藤「記録への挑戦は続く?」
森圭介アナ「18歳以下の日本代表がある。カナダで9月1日から開かれるU-18W杯で、1本打てば新記録になる。さらに大学チームなどとの壮行試合もあるので、そこで打っても記録になる」
加藤「更新はしそうですね。あとは進路。記者会見では決めていないと言っていたが、新聞はいろいろいっている」
プロと通信制大学との「二刀流」説も
今朝(31日)のスポニチは「進学、米大学も視野」と書き、サンケイスポーツは「プロ志望届」だが、通信制の大学でプロと「二刀流」と書いていた。
するとお調子者の手嶋龍一が、「ぜひ二刀流を」なんて言い出した。
杉山「テニスではあります。テニスをやりながら通信制の大学というのが」
加藤「それができるんだったらね」
高橋真麻(フリーアナウンサー)「メジャーへ行く気なら、アメリカの大学という手もある」
森「その場合は、プロ志望届を出していかないといけない」
まあ、余計なお世話だが、それも人徳か。
それにしても、高校記録を持っている山本大貴という選手の名前がほとんど報じられないのが奇妙。神戸の神港学園出身で、プロへ行かずJR西日本へ行った。実は記録3位94本、6位85本の選手も神港学園で、いずれもプロには行っていないのだ。神港学園は試合数が多いのとグラウンドが小さいというのがあるんだとか。なんとなく納得だが‥‥。