電通「ブラック体質」変わるか?お題目で終わりそうな改革案

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

見えないところで「持ち帰り業務」

   山本社長が発表した改革目標は、労働時間(残業)を再来年までに2割削減。社員・契約社員の増員。効率的な働き方を評価。PCによる作業の効率化だ。しかし、午後10時に会社を出てからも上司から指示が来たり、ファミレスや喫茶店、自宅で仕事という社員がいる。「全体の業務量が変わらなければ、状況は改善しない」「労働時間が減っても、仕事減らしが追いついてない」という声が聞こえてくる。

   経営コンサルタントの髙城幸司さんは「働き方改革は生産性の向上なんです。これには3つの段階があります。まずは残業時間減らし。次が業務の見直し・効率化。最後が少ない時間で利益を生むビジネスモデルを作ること」という。「業界のリード・カンパニーが引っ張っていく必要があります。ヤマト運輸の配達時間の見直しがいい例で、あれで全体が変わりました」

   殿様体質、利益優先できた電通にその器量があるかどうか。出てきた改革の青写真が「効率的な働き方を評価」「PCによる効率化」程度では心もとない。

NHKクローズアップ現代+(2017年7月27日放送「密着・電通"働き方改革"はなるか?」)

姉妹サイト