住宅メーカーで勤務経験もある、ものつくり大学の松岡大介准教授をゲストに、「夏の賢いエアコンの使い方」を解説した。まず「冷房」と「除湿(ドライ)」はどうちがうのか。2011年を境に「ドライ」の常識が変わったという。それまでの除湿機能は、エアコンが吸い込んだ部屋の空気を冷ますことで水分(湿気)を排出し、暖めなおして室内に戻していた。
しかし、2011年の東日本大震災をきっかけに節電が大きな問題となったため、再び空気を暖めない「弱冷房除湿」が主流となった。「つまり、新型では冷房の強さが違うだけなんです。ドライより冷房のほうがより水分を多く排出しています」(松岡准教授)
15年以上前のエアコンを使用しているという吉永みち子(作家)が「ドライのほうが電力使わないと思っていた」と驚くと、司会の羽鳥慎一が「買い換えたほうが絶対お得です」とすすめる。2005年型と2016年型で比較すると、年額で9450円も電気代が安くなったという。
運転直後にもっとも電力消費
では、「つけっぱなし」と「こまめに切る」ではどう違うのか。エアコンはスイッチを入れて一気に室内を冷やすときに最も消費電力が大きくなる。エアコンメーカーのダイキンの調査によると、断熱性が高いマンション(14畳1DK)では35分までの外出ならつけたままがお得。密封性が低く断熱性が低い木造住宅(12畳リビング)ならば、5時間27分までの外出ならつけたままのほうがお得という。
これは外気温が30度以上と高い場合の数字だが、曇りの日でも1時間までの外出ならつけたままが得だという。