「あさイチ」によると、この夏はピタヤが絶対にくるのだという。「なに、それ?」という人も多いだろう。ドラゴンフルーツとも呼ばれ、鮮やかな紅色をしたサボテンの実だ。もさっとした食感で、ほのかな酸味と甘みがある。沖縄やハワイ、台湾、東南アジアに旅行したときに、見かけたり食べたりしたことがあるんじゃないか。
大阪・西区の「ピタヤのかき氷」が人気の店は女子が長い列を作り、岐阜の生産農家はジャム、奄美大島ではドレッシング、愛知の和菓子店はプリンにして食べさせる。近ごろはスーパーにも並び、「アボガドのように食べて欲しい」と期待する。
なぜ、あさイチは流行らせたいと薦めているのか。夏バテを予防するミネラルが豊富だからだ。汗で流れ出てしまうマグネシウム、カリウム、ビタミンB1、B2などを補給してくれるという。でも、食べ方がよくわからない。
果肉つぶして「ピタヤウォーター」
「夢の3シェフ」コーナーでおなじみのフレンチ、和食、中華の料理人が、それぞれ「ピタヤとハーブチーズのサラダ」「ピタヤと夏野菜の揚げびたし」「丸ごとピタヤの冷やし中華」を作ってみせたが、皮をむいたり、油でいためたりと、家庭で簡単に調理するのはちょっと難しそう。
そこで、栄養士の佐藤秀美さん(日本獣医生命科学大客員教授)が、熱中症予防に役立つ「ピタヤウォーター」を考えた。番組ホームページで作り方が公開されている。できれば赤いピタヤ2分の1個の皮をむき、果肉をフォークでつぶして水(350ミリリットル)に入れ、塩ひとつまみを加えて軽く振れば出来上がり。ピンク色が涼しげで、冷やしてゴクゴクいけそう。焼酎をこれで割ったら楽しいぞお。
カズキ