加計学園問題の疑惑を質す衆議院予算委員会の集中審議がきのう24日(2017年7月)行われた。「丁寧に説明すると言っていた安倍首相の答弁について見ていきます」と司会の羽鳥慎一がやり取りの中身を伝えた。
核心の一つは、「最初に加計学園ありきではないか」と批判される中で、安倍首相がいつ加計学園の獣医学部新設申請を知ったのか。首相は「1月20日の戦略特区政策諮問会議であります」と答えた。民進党からは「それまでに加計学園の加計孝太郎理事長と何度も食事やゴルフをしているのに、話がまったく出ないのは不自然」(玉木雄一郎議員)との指摘が出た。
去年だけで7回も一緒にゴルフ
首相は「腹心の友」だという加計理事長と去年(2016年)1年間だけで7回、第二次安倍政権発足からは14回もゴルフや食事をともにしてきた。去年9月に加計理事長が山本・地方創生相に獣医学部新設の話をした後の10月2日にも首相は会食している。
青木理(元共同通信社会部記者)「申請をしている事業者と食事やゴルフをするのは、それだけで一般公務員ならアウト。刑事事件になってもおかしくない。最後は言った、言わないの話になり、記憶にない、資料がないと認めない。不自然です」
菅野朋子(弁護士)「愛媛県知事は10年も前から加計学園ありきだったと言っているのに、不自然すぎます」
首相は「李下に冠を正さず」の警句を引用し「疑念はもっともです」と言う場面も珍しくあったが、内容はいっこうに進展しなかった。
青木「最低限、新設を白紙に戻すか、開学予定を延ばすかしなければ」