豪雨禍、隣県でゴルフプレーさらに飲酒・宿泊 12時間以上連絡つかなかった佐竹敬久・秋田県知事の大失態

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   「汗かいたもんですから、グイッとやっちゃって」と佐竹敬久・秋田県知事。未曾有の豪雨で大災害となっている中、隣の宮城県でゴルフをした挙句に、ビールを「グイッ」で寝ちゃって、12時間以上連絡がつかなかったというのだ。自らが招集した対策会議にも間に合わず、欠席するという大失態。秋田出身の小倉智昭の怒ること、怒ること。

   昨日(2017年7月24日)知事室で、防災服姿の佐竹知事は、「この一杯が反省のところで、少なくとも7、8時間は動けないような状況になって、申し訳ないと思ってます」といったのだが、悪びれた様子もなく、一杯飲む仕草をしきりに繰り返して見せた。

   秋田で雨が降り始めたのは、22日の早朝だった。この時佐竹知事は、友人とのゴルフに、隣の宮城県大崎市に向かっていた。「雨が少なかったから」というが、その後の記録的豪雨で、昼には仙北平鹿地域・本荘由利地域には大雨・洪水警報が発令されていた。

   知事の持つタブレット端末には、続々と情報が届いたのだが、知事はゴルフを続け、さらに午後4時頃にゴルフを終えた後、「シャワーを浴びて、グイッとやっちゃった」というのだった。

   「一杯やる前に、もう一回(メールを)確かめて、連絡して、帰るのが正解だったと思いますけど、つい、つい......皆さんと一緒に、こう(飲む真似)やっちゃったもんですから」。連絡がついたのは、翌日の午前5時頃だったという。

   「とくダネ」は意地悪くも、知事が見せた「飲む仕草」を数えて、「11回」「仕草もコップからジョッキに変わった」という。

雄物川が氾濫、被害の全容わからず

   先週土曜日(22日)に秋田県南部を直撃した線状降水帯は、秋田市雄和地区で降り始めから23日午前11時までに、平年の7月1カ月分の降雨量の約2倍に当たる348.5ミリという記録的な豪雨をもたらした。ために雄物川が4カ所で氾濫。8117世帯に避難指示が出る事態になった。被害の全容は未だわかっていない。

   小倉は、「秋田県民で、佐竹さんの名前を知らない人はいない。知事やらなくても、殿様ですから」という。

   その通り。佐竹氏は、69歳。江戸時代に秋田を治めた久保田藩佐竹家の分家にあたる角館・佐竹北家の21代目。秋田市長を2期務め、知事は3期目。ニックネームが「殿」だという。

   小倉は、「言い訳になってない。お粗末。僕らですら、ゴルフの時は携帯電話をカートに積んで、絶えず情報をチェックしてますよ。知事は県民の命を預かってる。しかも、線状降水帯が迫っていることをわかっていたはず。わかってなかったら、知事の資格ない」と手厳しい。

   時系列で見ると、知事が「グイッとやった」のが、被災地に避難指示が出た時間で、連絡がついたのがその12時間後となる。その間、県職員は、「殿」の所在を探さなかったのだろうか。そっちも気になる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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