茨城県の平井海水浴場でハマグリを違法に採る泥棒行為が横行している。サーファーを装ってウエットスーツに詰め込む、中にはパンツの中まで入れる。サ-フボードも持たずに網を持って海に入って荒らしまくる。たった一人の監視員がいなくなると一斉にやりだす。1年以下の懲役か50万円以下の罰金という県条例はあるが、適用されない。はびこる一方だ。
この海でハマグリが豊富なのは漁協が稚貝50万トンを放流しているため。直径10センチの大ぶりハマグリが名物で、そこまでに7年かかるという。齋藤寿幸リポーターが現場に行くと、ハマグリを狙うらしい男女が海のほぼ同じ場所にい続ける姿があった。
監視員の田村遠渡丸さん(73)が呼びかけても聞こえないふりをする、いっぱいに膨らませた袋を下げて浜に上がった男が注意されても、袋を後ろ手に隠して平然「とってない」と主張する。30キロの浜に保護区が5カ所あり、1人では監視しきれるわけもない。
密漁者を齋藤リポーターが直撃すると「みんな採ってるじゃん」「地元だけど初めて来た」「俺だけじゃねえ」の答えが返ってきた。中には大袋をぶら下げる男もいて、身長から推測すると10キロにもなりそうだった。
海の上の七輪で焼いて食べる強者も
司会の羽鳥慎一「信じられないことも起きています」
ひどい例を宇賀なつみアナが報告した。七輪を海に浮かべて、その場で焼いて食べる。女が男性監視員に確かめられないようにウエットスーツの胸に隠す。ジェットスキーで逃走する。すさまじいばかりの実態だ。
菅野朋子(弁護士)「罰則をきちんと適用しないとおさまらない」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「皆の前で逮捕することも必要ではないのか」
事実上の採り放題にしている県もおかしい。遊び心ではすまされない。