メイプル超合金・カズレーザーの冠番組。1~2回ごとに、担当ディレクターと企画が変わり、どの企画も、カズレーザーの個性に全力で合わせに行って考えた、「カズレーザーが絶対!」な番組で、7月11日は、「東大生だけ不正解!」という企画を放送。クイズの解答者としても名を馳せるカズレーザーだが、今回は逆側の出題者の立場になり、《芸能人チーム3人は全員正解できるけど、東大生チーム2人が全員不正解になる》問題を作ること出来るかという、斬新な企画だ。
カズレーザーは1週間、問題を作る期間が与えられるが、その場で作ってもOK。チャンスは10回。成功できれば、カズレーザーと芸能人チームに賞金を山分け。芸能人チームのメンバーは、先輩芸人の高橋茂雄(サバンナ)、山根良顕(アンガールズ)と、筋肉アイドルの才木玲佳。東大生チームは文科一類の3年生・清水理子さんと4年生・北野健也さん。
記念すべき第1問は「ピース又吉直樹の処女小説は『火花』。2作目のタイトルは何?」という問題。芸能人チームは知っておかないとマズい一方、東大生はエンタメには疎そうだから、という所が狙い。正解は『劇場』だが...、サバンナ・高橋とアイドルの才木は正解するも、まさかの芸人であるアンガールズ・山根が『舞台上』と解答し失敗。東大生チームも片方は正解で、何とも微妙な結果に。
第2問、前都知事(舛添要一)を答える問題だが、山根が不正解、東大生も全員正解で、先程より悪い結果に。やはり政治ネタは東大生には有利な様だ。続く第3問は、もっと芸能人チームが明らかに有利な問題、ということで「2016年テレビ出演本数が最も多かったタレントは?」(正解:国分太一)。これは、東大生チームは初めて全員不正解を勝ち取るも、アイドル・才木が「明石家さんま」と解答し惜しくも失敗。
第4問は趣向を少し変えて「携帯電話のキャリアで、ソフトバンクの前はボーダフォン、ではその前は?」。正解はJ-PHONE。東大生の2人は年齢的に、当時(~2003年)まだ携帯電話を持っていなかっただろう、と頭の良さより年齢に着眼点を置いた。見事、東大生チームは全員不正解。しかし、芸能人チームは、まだ若い才木は正解したのに、また山根が不正解という結果で、ここに来て、芸能人チーム全員正解というのも意外と大きなハードルに。ある意味、絶妙なキャスティングである。
その後も失敗が続き、後がなくなってきた第9問。問題は「『東⇒品⇒新⇒□⇒熱』で□に入る漢字は?」と初の脳トレ系の問題を出題。これは東海道新幹線の駅の頭文字を東京駅から並べたものなので、小田原駅の「小」が正解。狙いとしては、芸能人は新幹線を仕事でよく使うが、大学生は新幹線には普段乗らなくてわからないだろう、ということである。さすが良い狙いで、東大生チームは、法則は見抜いても、駅名が分からず不正解。しかし、芸能人チーム、山根と才木は「小」で正解するも、今までミスをしてこなかったサバンナ・高橋は「浜(浜松)」でまさかの不正解。う~ん、かなり惜しかった!最後の第10問も失敗で、今回の挑戦は失敗に終わってしまった。次回8月1日の放送で第2回があるので、そちらに成功を期待しよう。
問題の作成する側が主役というのは今まで余りなかったが、難易度設定が絶妙で十分見ごたえのあるものになった。また、毎回企画が変わる本番組だが、クオリティはいつもそれなりに安定していて、カズレーザーの守備範囲の広さにも唸らされる。(テレビ朝日 7月11日(火)深夜2:00放送) (鯖世 傘晴)