桃や桜を次々と枯らす外来種・クビアカツヤカミキリの被害が深刻だ。徳島県板野町の桃園ではまるで青梅のような小さく萎んだ桃しか実らなくなってしまった。幼虫は2~3年かけて木の内側を食い荒らす。木は水分や養分を摂ることができなくなり、幹に大穴が開く。
東京・あきる野市では150本の桜のうち60本がやられ、市環境政策課・吉岡克治係長は「枝が折れて利用者の上に落ちる心配があります」と話している。
中国、台湾、ベトナムなどから侵入
クビアカツヤカミキリは中国、台湾、ベトナムなどに生息している。日本では5年前に愛知県で初めて確認され、瞬く間に全国に拡散した。森林総合研究所の加賀谷悦子チーム長は中国の木製梱包材などに寄生していた幼虫が、輸出品とともに日本国内に入ってきた可能性が高い」という。
環境省は9月(2017年)ごろまでに「特定外来生物」に指定し、飼育や運搬などを原則禁止にすることにしている。国内の研究機関もフェロモンで成虫をおびき寄せ、まとめて駆除する方法や、新たな殺虫剤の開発を始めている。
天敵おらず全国どこでも生息可能
長島一茂(スポーツプロデューサー)「ヒアリもクビアカツヤカミキリも気候温暖化で日本でも生息できるようになったのかなあ」
プレゼンターの野上慎平アナ「クビアカツヤカミキリはロシアにもアフリカにもいます。日本全国で生息可能です。在来種のカミキリには天敵がいるのですが、クビアカツヤカミキリには天敵がいないので増え続けてしまうのです」
長島「キツツキとかが食べて、ほかの鳥にクビアカの幼虫は美味しいと言ってくれればいいのに」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「カミキリムシの幼虫は美味しいって聞いてますよ」
食べてみる? いや、ちょうとねえ。