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フジテレビ凋落もむべなるかな・・・日枝院政支える傀儡会長・社長

   困った奴といえば、フジテレビの日枝という人間もその一人だろう。フジテレビの業績が悪くなったため、社長を辞めさせ、自分も会長を退き、取締役相談役に退いた。これで日枝時代は終わりをつげ、新体制でどん底まで落ちたフジを回復させるために動き出すのかと思っていたら、週刊文春によると、そうではないというのである。

   それは、新社長は前社長より10歳以上も年上で、この人間は、日枝の秘書室長をかつて務めていた。新会長も日枝社長時代に秘書室長を務めていたというから、何のことはない、自分の傀儡を立てて、裏で院政を敷くというのである。7月3日、フジテレビ本社22階の「フォーラム」に1000人近い社員を集めて、宮内新社長は、冒頭、日枝の功績をたたえ、これからは日枝取締役相談役を「代表」とお呼びすると高らかに宣言したというのだ。

   フジに求められているのは、日枝体制で澱み切った悪習を断ち切り、もっと自由な発想で番組作りができるようにすることであるはずだ。老兵は消え、清新な才能を伸ばせるようにしなければ、フジの将来はない。私はそう思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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