「在宅でもできる主婦歓迎」と誘うプチバイト詐欺が横行 個人情報が悪用され、とんでもない金額請求される!

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   「主婦歓迎、在宅でもできる」と甘言で誘う『プチバイト詐欺』の被害が広がっているという。一体どんな手口の詐欺なのか? 番組が実際に被害に遭った20代の主婦を取材した。

   東京都消費者センターによると、『荷受け代行詐欺』と呼ばれるもので、受け取った荷物を指定された転送先に送るだけで1回3000円~5000円のバイト代が振り込まれる簡単な仕事。ところがバイト登録の際に相手に送った個人情報が悪用され、後でとんでもない金額の請求が...。

   『ビビット』はこの詐欺に昨年(2016年)はめられ、携帯電話会社から50万円の請求が届いた20代の主婦に話を聞いた。

   「ネットのアルバイト募集で、子どもがいてもできるというのに魅かれ」連絡したところ、「荷物1個を指定の住所に送るたびに3000円の報酬になる。仕入れのお手伝いと思って頂いたら分かりやすい」といわれ承諾した。

   ただ、その際にアルバイト先から「本人確認の書類の写真を撮って送ってほしい」といわれ、免許証を写真に撮って送信したという。

   その後さっそく荷物1個が届き、中身を確認せずに指定の神奈川県内の住所に転送した。しかも、その日のうちに3000円が口座に振り込まれていた。気を良くした主婦は、その後8回の転送を続け計2万4000円が振り込まれた。

中身は携帯電話

   たまたま8回目に届いた荷物を間違って開けてしまったところ、中身が携帯電話と分かり、犯罪に使われるのではないかと心配になってアルバイト先に電話したところ「犯罪とは関係ない」と言われたという。

   ところが、このあと主婦の所へ携帯電話会社から身に覚えのない50万円の請求書が届いて詐欺に遭ったと分かった。『ビビット』のスタッフが、主婦が荷物を転送した先の住所を探し訪れたところ、神奈川県内のビルの一室で、私書箱サービスの会社だったことも分かった。

   その後、この荷受け代行詐欺の犯人3人が警察に逮捕されたが、携帯電話4000台を転売し、1億2000万円の不当利益をあげていたとみられている。

   コメンテーターの三輪記子弁護士は「本人にしてみれば詐欺に遭ったのだが、携帯電話会社から見れば、被害者と直接契約したような外観ができてしまっているので請求されてしまう。詐欺の被害者だという証明がされないと契約の無効ができず、債務を負わされてしまう」と警鐘を鳴らしている。

   普通に考えて、転送するだけで3000円貰えるなど有り得ない話だが、欲があるとつい引っかかってしまうのだろう。

文   モンブラン
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