「日本一危険な滑り台」と話題になった愛媛県今治市のロング型滑り台で、今年(2017年)4月にも2歳の男の子が頭をぶつけて10針縫うけがをしていたことがわかった。去年9月にネット投稿されてから今治市は一時使用禁止にしたが、「安全対策」を施したうえで再開させていた。今は使用禁止にし、今後の対策を検討中という。
男の子は年上の子に抱えられて滑っていた。カーブでバランスを崩し、転落防止の柵にぶつかったらしい。保護者は降り口付近にいた。
滑り台自体はそのままだった
去年の投稿動画では、若い男性が「ウワアー、やばい、やばい」と叫びながら、猛スピードで滑り終えても自然には止まらず、数メートル先まで地面を滑走した。市は対策として、6カ所に看板を設置して「うつ伏せや立って滑らない」「小さなお子さんは滑るのをやめる」「雨上がりはスピードが出る」などの注意を呼びかけ、滑り台と歩道の間に生垣を設けて飛び出さないようにした。それでも事故が防げなかったことになる。台自体の対策は「問題ない」として行っていなかった。
市民からは「保護者が子どもをどういうふうに滑らせるのか、股の間に入れて滑ればけがはしない」「なくなると寂しい」といった声があがった。
浜田敬子(雑誌編集者)「スピードが出て角度もある。注意看板の『小さなお子さん』というのは主観的な表現で、何歳のことかわかりません。これを子どもだけで滑ると、何が起きるか分からない」
司会の羽鳥慎一「注意喚起は台自体の対策になっていない。あまり使えなくすると、普通の公園の滑り台も危ないとなる。そのへん、どうなのかなあ?」
今治市は、加計学園問題とか、とかく騒がしい。こちらは市民の安全にかかわるだけに慎重な対応が求められる。