「厳粛に受け止めて...」「厳粛に受け止めて...」「厳粛に受け止めて...」 「一つ覚え」の稲田防衛相

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   「大変厳しい結果について厳粛に受け止めて...」

   法律に違反する自身の不用意な発言が東京都議選の自民大敗につながったとみられている稲田朋美防衛相。報道陣の質問に3、4の両日(2017年7月)、「○○の一つ覚え」のように9回も冒頭の答弁を繰り返していることが波紋を広げている。

   北朝鮮が発射したICBM(大陸間弾道ミサイル)について4日朝、記者から聞かれたときも「断固として許しがたいということでございます」通り一遍の答え。そのあと記者から「都議選をどう受け止めているか? ご自身の発言のこともあると思うが」と聞かれると、一点を見つめながら無表情で「大変厳しい結果について厳粛に...」。

   さらに記者が「大臣の責任を問う声が公然と出始めているが」という問いにも同じ「...厳粛に受け止めたうえ私自身、防衛大臣としてやるべきこと、なすべきことをしっかりやっていきたいと考えている」。

   結局、稲田防衛相が海上自衛隊の広島・呉基地を訪れた3日から報道陣がアレコレ手を変えて質問したものの、3日には4回、5日には5回、計9回に渡り一点を見つめたまま無表情で全く同じ答えを繰り返した。

   この稲田防衛相のセリフの繰り返しについて、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「誰かに『こう言え』と指示されたとおり繰り返しただけ。質問と答えが全くかみ合っていない。結局、自分の言葉で話すと失言してしまい、繰り返す以外にないと思っているのだろう」と話す。

「THIS IS 大打撃」と中谷元・前防衛相

   誰に指示されたかは想像に難くないが、身内からこんな揶揄も飛んでいる。中谷元・前防衛相は「私は『THIS IS 大打撃』と名付けているんです」。

   自民大敗に影響を与えた人物の頭文字をとって、Tは秘書に暴言暴力を加えた豊田真由子衆院議員、Hは加計学園問題の萩生田光一官房副長官、Iは稲田防衛相、Sは不正献金疑惑の下村博文東京都連会長。

   スタジオでは、お笑い芸人『オリエンタルラジオ』の中田敦彦が「言葉からも表情からも感情を入れず失言しないようにというのが伺われる」。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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