ウソの投資話を持ちかけ2000万円をだまし取ったとして詐欺罪で問われた山辺節子被告(62)の初公判がきのう4日(2017年7月)、熊本地裁で開かれた。「つなぎ融資の女王」といわれ、タイから強制送還され逮捕されたときはショートパンツだったが、この日は地味なズボン姿だった。
取材したリポーターの阿部祐二が法廷内で5メートル先の山辺被告をつぶさに観察した。阿部のメモによると、「逮捕の時とは大きく印象が変わっていた。白髪とノーメーク。後頭部付近、真っ白、染めてある部分と白髪の部分がくっきり。白髪をみられるのを気にしていた。外見はやつれ、62歳という年齢相応に見える」
起訴内容について「間違いありません」と認めた。これまでの調べに対し、70人以上から少なくとも7億円も集めたとみられている。その使い道は「投資話はすべたてウソだった。生活費や借金の返済、整形手術などに充てた」といい、弁護士によると「返済能力はありません。すべて使い果たした」という。
タイの愛人(32)からメッセージ
タイに逃亡中は、交際相手の男性(32)に「38歳」と偽っていた。金の一部は男性の家の購入費用にも使ったといわれる。初公判に合わせて交際相手がコメントを寄せた。
「愛しのエリコ(山辺の名前)へ 僕は今でも君を想い、愛し続けているよ。負けずに耐えてほしい。時が来れば、また一緒に過ごすことが出来るからあきらめないで。エリコ いつまでも君のことを愛しているよ」
山辺被告に5000万円を騙されたという男性の被害者の1人は初公判を傍聴して「もう、怒りがこみあげてきます」と語る。
司会の加藤浩次「7億円全部使ったとは!」
キャスターの近藤春菜(お笑い芸人)「最初から騙すつもりだったのでしょうね」
宮崎哲弥(評論家)「どうやって7億円も集めることが出来たのか、ぜひ知りたいですね」
意外に典型的なストーリーかもしれない。どんな秘訣だったのか。次回の裁判は来月(2017年8月)23日。