猛毒を持つヒアリの女王アリが大阪南港のコンテナ置き場付近で発見された。3日(2017年7月)に見つかったアリの中にいたことを環境省が確認したのだが、「すでに周辺で繁殖している可能性があると専門家は警鐘を鳴らしています」と司会の羽鳥慎一が伝えた。
ヒアリに刺されると、海外ではショック死した例もある。女王アリは普通の数倍の体長と羽を持ち、繁殖力が強い。
宇賀なつみアナ「毎日2000個の卵を産むそうです。卵は孵化して1カ月で成虫になり、そこにも女王アリがいて、ネズミ算式に増えます」
物を置いてある場所の下に巣
九州大学の村上貴弘准教授は「ヒアリが見つかった以上、女王アリがいるのは当然」と見る。発見場所には深さ30センチ、幅4メートルの巣らしいものもあった。「これは一時的仮住まいで、公園や植え込み、街路樹、牧場など人間が開発したエリアを好む。物を置いてある場所の下に巣が作られやすい」という。また、近い種類のアカカミアリと交配すると、定着化、強毒化が進んで被害拡大の恐れもある。
浜田敬子(雑誌編集長)「港から出さないようにしないと」
ニュージーランドではアリ塚の周辺に粘着シートの罠を仕掛けるなどして発見から2年で駆除に成功した。1億2000万円かかったという。オーストラリアは15年270億円をかけても駆除できていないそうだ。
羽鳥「気をつけるしかない」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト