アラスカまで届くミサイルか? 北朝鮮ついにICBM打ち上げに成功、トランプ大統領も打つ手なし?

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   北朝鮮が昨日(2017年7月4日)午後、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験に成功したと発表した。ミサイルは推定でアラスカまで到達するとみられ、トランプ大統領が「武力対応も辞さない」としたレッドラインを越えたことになる。しかし、これまでのところ米政府の対応はない。

   朝鮮中央テレビは、ミサイルはICBM「火星14号」で、同放送は「世界のどこの地域でも打撃出来る」と豪語した。今年に入って10回目のミサイル発射だが、同日中に映像が公開されたのは初めて。18枚の画像には、移動発射台車両がミサイルをセットする様子、それを見守り、打ち上げの成功に満面の笑みを見せる金委員長などが写っていた。

   政府によると、ミサイルは午前9時半頃北西部の亀城(クソン)からロフテッド軌道で打ち上げられ、これまで最高の高度2500キロに到達して、約40分間約900キロ飛んで秋田県男鹿半島沖の日本海に落下したという。日本のEEZ(排他的経済水域)内の可能性もある。

米本土到達も視野に

   軍事評論家の黒井文太郎氏は、通常軌道で発射されれば6000~6700キロで、グアムはもちろん、アラスカへの到達が可能。米本土到達も視野に入っているという。

   安倍首相は、「今回はさらに脅威が増した」と話し、北の技術開発のスピードを認めた。岸田外相も「緊張感を持って対応を考えていきたい」と言ったが、事実上打つ手はない。

   韓国の文在寅大統領は、「核ミサイルに執着している北の無謀さが再び明らかになった」と述べ、中国は、外務省報道局が「国連決議に違反する北朝鮮の行動に反対する」とだけ。

   何よりもトランプ大統領だ。ツイッターで、「あの男(金正恩)は他にやることがないのか」「日本や韓国がこれ以上我慢するとは思えない。多分中国が重大な動きを見せて、この馬鹿げたことを終わらせるだろう」と、まるでよそ事のような口ぶりだ。

   4日はアメリカの独立記念日。打ち上げは、これにぶつけたとみられるが、その後、ミサイルがICBMだったとわかって、このツイッターは、「周辺国への丸投げだ」との批判を受けているという。特に、今年初めには「アメリカに届くはずがない」と言っていただけに、「アマチュアのリーダーシップだ」との批判もある。

   小倉智昭「独立記念日の意味は?」

   共同通信編集委員・磐村和哉氏「金正恩委員長は、発射現場で、『独立記念日の贈り物だ』と言っている。画像も6時間後に発表して、重大性をアピールしている」

   デーブ・スペクター「独立記念日は花火を打ち上げる日。そこへミサイルは不謹慎な話だ。金正恩にどう対応していいか、誰にもわからない。行動に走ったら、誰が責任を取るか」

   磐村氏「難しいのは、ミサイルが日本列島を飛び越えて打ち上げられた時」

   小倉「迎撃しないと言われるし、打ち落とせば北を刺激する」

   打ち落とせない可能性がいちばん怖いのでは?

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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