週刊新潮が絶好調!「新潮砲」の呼び声も 自民「魔の2回生」に新スター「トヨマユ」誕生

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   少し趣向を変えて今日のIndex。「魔の2回生」に新スター誕生か。大好評の豊田真由子センセイの罵詈雑言・第2弾。下村博文元文科相に加計学園から闇献金疑惑。小林麻央の命を奪った民間療法。名門・東京女子医大病院の危機。

   先週、今週と週刊新潮のガンバリが凄い。週刊文春中吊り盗み見問題にケリがついたのだろうか。今朝(2017年6月29日)の『とくダネ!』で小倉智昭が「新潮砲」といっていた。

金子恵美総務大臣政務官、公用車で保育園へ

   新潮砲が今週、狙いを定めたのは金子恵美総務大臣政務官(39)の公用車・私用疑惑。金子政務官はゲス不倫で一躍有名になった宮崎謙介元議員の妻である。

   亭主が妊娠中に浮気をしていたことを文春砲が報じ、妻は離婚を考えたそうだが、それを乗り越え、今は2人で生まれた1歳4カ月の息子を育てているという。

   週刊新潮によれば、国会が閉会した翌日の6月19日、朝9時30分、永田町の第二議員会館内にある「国会保育園」と呼ばれる東京都の認証保育園「キッズスクウェア永田町」へ、専属の運転手が運転する黒塗りのクルマが滑り込んだ。

   クルマから出てきた金子政務官は、息子を車から降ろしベビーカーに乗せて(グラビアを見るとベビーカーを押しているのは総務省の秘書官である)、保育園に連れて行き、戻ってきて霞が関へと向かった。

   この日は午後2時半に、千代田区内で母親とともに公用車に乗り込み、母親を東京駅まで送り届けている。

   翌日の朝も公用車で息子を送り、午後6時に公用車で迎えに行っている。22日は、午後7時に公用車で子供を迎えに行き、一緒に議員宿舎へ帰宅している。 公用車とは政務三役など要人にあてがわれるもので、当然税金が使われている。舛添要一前都知事が毎週末、別荘へ行くのに公用車を使っていたことが大きな問題になったばかりである。

   このことは国会関係者の間で「バレたらまずい」と噂になっていたようだ。週刊新潮も、どうしても忙しい朝に公用車を使って子供を保育園に送るのはわかるが、彼女の場合、それが「常態化」していることに問題ありだと指摘する。

   公用車に関する窓口の会計課管理係の担当者は、「途中の保育園で子どもを降ろす? ないです。家族を乗せること自体ダメでしょう。そんな人いないと思います」とはじめ答えていたが、金子議員が実際やっていると告げると、「えーっと......。運転手の日報にはそうしたことが書かれておらず、詳細は把握していないのが実情です」と、しどろもどろ。

   金子は自分のブログで「公用車の使用につき、常に総務省の運用ルールに則ってまいりました」と、問題はない、総務省の担当者は週刊新潮に出ているようなコメントはしていないといっている。しかし「公用車に家族を同乗させてよいのかというご批判に対し、改めて自身の行為を振り返り、真摯に受け止めたいと思います」ともいっている。

   この記事については、それぐらいはいいではないか、いや、選良は公私のけじめをつけるべきだと、両論あると思うが、子どもを保育園に入れられない、首尾よく入れても送り迎えに苦労している母親たちの多くからは「特権を利用して」と白眼視されるだろうな。

アル中疑惑の議員に地元岩手から更迭の嘆願書

   彼女も亭主も安倍チルドレン「魔の2回生」である。さらにすごい2回生は衆院岩手3区選出の橋本英教自民党議員(49)である。

   地元で公務があるときも朝からコンビニで缶ビールを飲み、肝臓の数値が上がったため、一昨年の暮れには病院に入院したそうである。

   それ以外にも20代の中国人女性を議員宿舎に泊めていたという話もあるようだ。そのため橋本の選挙区の各市町村の支部長などが連名で、「議員としての資格はあるのか」「税金泥棒の見本」などと書いて、二階幹事長へ更迭を求める嘆願書を出したというのである。

   6月26日に週刊新潮が、都内の都議選候補の演説会で橋本議員をつかまえると、「橋本氏は赤ら顔で口を開けば酒の匂いがプンプン」していたそうだ。

   当然ながら答えは要領を得ず、声を荒げて車で逃げ去ったという。これまた見事な2回生だ。

今週の「豊田真由子劇場」

   そして「魔の2回生」の真打登場である。「怖いもの見たさのご期待に応えて、第二幕をお届けする」(週刊新潮)

   週刊新潮によると、豊田センセイの一家は、父親が東大卒、母親が東京外語大卒で進学塾を経営している。豊田は三姉妹の真ん中だそうだが、姉は医者で妹は弁護士というエリートファミリーだそうだ。

   そんな家庭から、どうしてこんな罵詈雑言を吐く人間が出てきたのか、両親の話を聞いてみたいものである。

   今回のテープは、同じ元秘書によるものだが、日にちは違う。罵声、怒声が終わると急に赤ちゃんバージョンになったという。

「あるんでちゅかあ! あるならどうして......」

   だがこの人にはこういう激しいのが似合う。目的地の場所に行くのに最短経路より50メートル遠回りしただけでこの剣幕。

「違うよと! 違うよと教えてやったんだよね、あたしねぇ!! それを何? 豊田真由子様に向かって、お前のやっていることは違うと言うわけあたしに?」
「さあ、バカでもねえ! 人の言うことを聞くバカはかわいいよ!! バカのくせに人の言うことも聞かないバカはかわいくもなんともないよ!!!」

   最後はこの決め台詞が出たに違いない。

「この、ハゲーーーーーっ!」

 

   パチパチパチ! この「豊田真由子劇場」を毎週聞いていたい。

   ちなみにYouTubeのデジタル新潮へのアクセスは現時点で205万回だが、それ以外にも無数の関連動画があるから、ものすごい数になるに違いない。

   早速、お笑い芸人たちはこれをネタに笑いを取り、ニコニコ動画などにはダブステップ(ダンスミュージック)風にアレンジした曲や、めいっぱいシャウトしたノリのいい曲にアレンジしたものなどが続々載っている。

   この中から去年のピコ太郎のように、大ヒット曲が生まれるかもしれない。

   今の自民党議員の中で彼女と張り合えるのは稲田防衛相ぐらいのものだろう。彼女は6月27日(2017年)、東京・板橋区で都議選候補を応援した際に「防衛省、自衛隊としてもお願いしたい」といった。

   稲田は、防衛大臣としてのこの発言が自衛隊の政治利用と受け取られかねず、法に抵触するおそれがあるということを知らなかったのだろう、あきれ果てる。

   稲田は27日夜、発言を撤回する考えを示したが、綸言汗のごとし。豊田や稲田のような輩が安倍の周りに蝟集するのは、類は友を呼ぶからである。

下村元文科相に加計学園から「政治資金」

   さて2回生の次は、安倍友の代表である下村博文元文科相。現在は幹事長代行で東京都連の会長である。その下村に文春砲がさく裂した。

   下村と加計学園が親しいのはよく知られているが、もともとは下村の妻だったという。10年以上前から親しく、下村夫人と安倍夫人の昭恵は、加計とアメリカや韓国、ミャンマーなどへよく旅行していたそうだ。

   週刊文春が内部文書を入手した。それは「2013年博友会(下村の後援会=筆者注)パーティ入金状況」と題され、「9月27日 学校 加計学園 1,000,000」と書かれているという。

   翌年も同じ金額が記されているが、重大なのは「この献金は、博友会の政治資金収支報告書には記載されていない」ことだと週刊文春は指摘する。

   政治資金規正法では20万円を超えるパーティ券購入を受けた場合、報告書に記載しなければならない。違反すれば、5年以下の禁固または百万円以下の罰金を受ける可能性がある。

   この博友会は全国にあり、塾や学校関係者が入っており、組織的、継続的に政治活動をし、盛大なパーティを開いているにもかかわらず、政治団体として登録されていないから政治資金規正法違反の疑いがあると、週刊文春は過去に指摘していた。

   この文書は、下村事務所を仕切る金庫番・榮友里子が書いた「日報」だそうだ。そこには加計学園側からの様々なお願いが記載されており、下村が加計学園のために相当な便宜を図ってきたことが伺える。下村は週刊文春の報道についてこう話している。

「自民党の下村博文・幹事長代行は29日、下村氏が文部科学相だった2013年と14年、学校法人『加計学園』(岡山市)の秘書室長から、政治資金パーティー券の費用として各100万円、計200万円を受け取ったことを明らかにした。100万円はそれぞれ、11の個人と企業から秘書室長が預かったもので、『加計学園からのものではない』とした」(朝日新聞6月29日)

   11に分けてあるから20万を超えないといいたいのだろうが、いかにも苦しいいい訳である。また加計学園秘書室長からだといいながら、学園からではないというのも、この問題で追い詰められている自身や安倍首相と加計との関係を切り離したいのだろうが、こちらも苦しい。

   その上で、下村は、週刊文春の報道は「東京都議選の妨害目的と受け止めざるを得ない」と批判し、文書の出先は自民党以外から都議選に立候補した元秘書が関与した可能性を指摘、偽計業務妨害などの疑いで刑事告訴を検討する意向だともいった。

   そうだとしたら、下村の苦しいいい訳を打ち砕く二の矢、三の矢が出てくることは間違いない。

   週刊文春のいう通り、この内部文書から加計学園が学校ビジネスを展開していく過程で、下村をはじめ様々な政治家たちに働きかけを行っていることが見て取れる。

   そして学部新設が国に認められれば、その後は補助金などの形で多額の公費が投入されるのだ。

「加計学園を巡る疑惑は新たなステージに入った」(週刊文春)のである。

 

   7月2日に都議会選挙が投開票される。小池都知事は、豊洲に移転はするが築地も再開発するというどっちつかずの決定で支持率を落としているが、週刊現代によるとそれでも都民ファが55議席、自民が23減らして34議席、公明党が1増で23議席、民進党は14も減らして4議席と予想している。

   私に解せないのは、共産党が7減らして10議席という予測だ。安倍の悪臭がする自民党は嫌だ、民進党も崩壊寸前。そうなると自民や都民ファを批判、監視できるのは共産党しかないのではないか。私はそう考えるのだが、いかがだろうか。

小林麻央がもっと早く治療していれば

   小林麻央の早すぎる死に対する悲しみは、今も日本中を覆っている。AERAによると、麻央のブログには現在でも250万人の読者がいるという。

   同誌では10年に麻央が12回の対談をしていた。作家・渡辺淳一に、なぜ2、3回会っただけで海老蔵と結婚しようと思ったのかと聞かれて、こう答えている。

「もし運命とかそういう言葉があるなら、本当にあるんだなという気持ちです」

最後のブログ(6月20日)にはこう書いていた。

「皆様にも、今日、笑顔になれることがありますように」

   彼女の死は乳がんの恐ろしさも見せつけた。週刊新潮は、麻央の乳がんは早い段階で治療していればもっと生存できたのではないかと、疑問を呈している。

   なぜなら、麻央が始めたブログには「あのとき、/もっと自分の身体を大切にすればよかった/あのとき、/もうひとつ病院に行けばよかった」と書いていたからだ。

   週刊新潮によれば、最初は若い女性に多い良性の乳腺線維腺腫と見られたが、病院からは3カ月後にもう一度来てくれといわれた。だが、麻央が再検査を受けたのは8カ月後だった。

   病院側は、がんが見つかったので標準治療(手術と放射線、抗がん剤にホルモン療法、分子標的治療薬を組み合わせて行う治療)を勧めたが、麻央側は首を縦に振らなかったそうだ。

   その後、16年6月9日にスポーツ報知が「麻央夫人進行性がん」と報じるまで、治療を行っていなかったというのである。

   事情を知る関係者は驚くことに「気功に頼っていたのです」という。そのため病状が悪化し、小林家と縁の深い医師がそれを知り、聖路加病院に連絡して入院させたそうだ。

   最後に北島政樹国際医療福祉大名誉学長を頼り、夏を超すのは無理だと思われていたのが冬を越し春に至ったのだそうである。

   いまさらだが、もっと早く治療していればと思うが、残念である。

東京女子医大病院の経営危機

 

   病院といえば、東京女子医大病院は日本の名門病院である。だが週刊現代が入手した決算報告書によると、経営が危ないという。

「平成28年度の収支差額は22億円の赤字で3年連続の赤字になりました」
「3年連続の赤字により、現在の本学には現預金の余裕は全くありません」

   何しろ、平成27年度の外来患者数が、前年度比11万2492人の減少。平成28年度が前年度比8万1821人の減少というのだ。

   これは14年2月に、2歳の男児が麻酔薬「プロポフォール」を大量投与され、容態が急変したにもかかわらず適切な処置がとられないまま死亡した医療事故があったため、厚労省はこれを問題視して「特定機能病院」の承認を取り消してしまったことが大きく影響している。

   病院も営利企業だから、収入が減ればやることは決まっている。給与や賞与を減らすため、人材が流出してしまっているのだ。

   特にスキルのある看護師が辞めていくため、チーム医療ができなくなっているという。

   あの名門病院が、患者からの信用を失って潰れることにでもなれば、東京、特に新宿に隣接している区の患者には大きな不安材料になる。何とかしてほしいものである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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