東京女子医大病院の経営危機
病院といえば、東京女子医大病院は日本の名門病院である。だが週刊現代が入手した決算報告書によると、経営が危ないという。
「平成28年度の収支差額は22億円の赤字で3年連続の赤字になりました」
「3年連続の赤字により、現在の本学には現預金の余裕は全くありません」
何しろ、平成27年度の外来患者数が、前年度比11万2492人の減少。平成28年度が前年度比8万1821人の減少というのだ。
これは14年2月に、2歳の男児が麻酔薬「プロポフォール」を大量投与され、容態が急変したにもかかわらず適切な処置がとられないまま死亡した医療事故があったため、厚労省はこれを問題視して「特定機能病院」の承認を取り消してしまったことが大きく影響している。
病院も営利企業だから、収入が減ればやることは決まっている。給与や賞与を減らすため、人材が流出してしまっているのだ。
特にスキルのある看護師が辞めていくため、チーム医療ができなくなっているという。
あの名門病院が、患者からの信用を失って潰れることにでもなれば、東京、特に新宿に隣接している区の患者には大きな不安材料になる。何とかしてほしいものである。