稲田防衛大臣、今度はアウト? 自衛隊として都議選候補を応援?

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   東京都議選に影響するネタがまたひとつ。稲田朋美防衛相が、都議選の自民党候補の応援演説で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願い」とやった。自衛隊の政治利用と受け取られかねない発言だったが、記者から聞かれた本人が「覚えていない」と言ったのも最悪だ。

   昨日27日(2017年6月)の板橋区での応援演説だった。板橋の隣は練馬区で、陸上自衛隊の練馬駐屯地がある。自衛隊の活動には、地元との連携が欠かせない、いつもありがとうございます、といった話の流れのあとで、「防衛省、自衛隊、防衛大臣」が出たのだった。

   自衛隊法では自衛隊員の政治的行為を制限しており、稲田発言は自衛隊の政治利用として法に抵触する可能性がある。

   野党からはたちまち批判の矢が。「これは完全にアウトでしょ。スリーアウトでゲームセット」(共産党・小池晃書記局長)、「即刻辞任すべきだ」(民進党・蓮舫代表)。自民党内からも、「防衛相を私物化して、もはやアウトだと思う」という声が聞かれた。

   演説の直後、発言の意味を記者から問われた稲田氏は、「ちょっと覚えてないんですけど」といった。その後深夜になって、「自民党として応援したいということを申し上げたかった。その前段で、(自衛隊としての)感謝の気持ちを述べており、そうした気持ちを表したかった」と説明、「誤解を招きかねない発言であった」と発言を撤回した。しかし、辞任は否定した。

   司会の小倉智昭「選挙中にこの発言はまずいでしょう」

   時事通信の田崎史郎氏は「本当にまずいですね。秘書官らに聞いたが、理由がよくわからないという。稲田さんも、問題発言という意識が当初なかった。だから一層深刻」という。

   小倉「撤回、ということは、この方知らなかったんですか」

   田崎氏「知らなかったんじゃないですかね」

   小倉「まさか」

   田崎氏「いやいや、そんな感じですよ」

   小倉「8月の内閣改造までは頑張らせるということですか」

   田崎「いま辞任すると、明日の新聞のトップに『稲田辞任』と載る。そのマイナスは大きいから、ここはそのまま」

   小倉「自衛隊の皆さんも驚いたのでは」

   笠井信輔「選挙への影響は?」

   田崎氏「あると思います。ただ、他のこともあるから、これがどのくらいというのはわからない」

「高速道路を逆走しそうになり」叱った豊田議員と説明

   その「他のこと」のひとつ、秘書に罵声を浴びせたとして自民党に離党届を出した豊田真由子衆院議員について、細田博之・総務会長が、「高速道路を逆走しそうになっていた」と擁護とも取れる事情を明かした。

   説明によると、高速道路を走行中、予定のインターのひとつ前に降りてしまい、叱責された秘書が逆走しようとしたために「違うだろー!」となったというのだ。細田氏は「本人が落ち着いたら説明すべき」といった。

   しかし、改めて録音を聞けば、それだけじゃないことは明らか。娘を引き合いに出して、ミュージカル調で歌ったり、はどう見ても常軌を逸している。

   小倉は「まずいよね」という。

   田崎氏「細田さんは総務会長だけでなく、安倍さんも所属する細田派の会長なんです。豊田さん、稲田さんの問題が深刻なのは、安倍さんに近いところから問題が出ていること」「豊田さんが説明しないままだと、この人の政治生命に関わる。どこかできちんと説明しないといけない」

   「他のこと」には、加計学園もある。都議選は波乱含みだ。

文   ヤンヤン
姉妹サイト