子離れの適齢期はいつ? 「卒母宣言」したマンガ家・西原理恵子さんに聞く

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自分で金を稼ぐ女性に

   西原さんは高知県の貧しい漁師の家に生まれた。18歳で上京し、美大をめざす。この時に母の淑子さん(84)は「田舎にいるよりいい」と考えて、亡くなった夫の貯金から100万円をわたして送りだした。「一人前にせんといかん」と思ったという。

   上京した西原さんにとって、おカネを稼ぐことが自由を手に入れることだった。月収30万円をめざして、ミニスカパブとエロ本のカット描きで新スタートをきった。大学にうかってから「無職の男と同棲するとんでもないこと」をやってしまい、やっと月30万円稼げるようになり「粗大ごみの男を捨てて引っ越せました」と振り返る。「カネがないと男とも別れられないと娘にもチクチク言っています」

   32歳で結婚したが、夫と死別、女手一つで子二人を育てた。「どうやって生きていくか、どうやって食べていくか、若いうちにきちんと知っておかないといけない」「時給1000円と2000円では人生がまるで違う。何かもう一つあった方がいいよね」と教えてきた。

   なんで連載を終えたかと武田キャスターに問われて、西原さんは「16歳でアメリカへ行かれたら心配のしようがない。娘もやりたいことを見つけてドアの向こうへ行った」「子どもたちがタブレット一つを持って私の知らない世界へ行っている」「子を産んで育てるって、すごくおもしろいことです。私はお疲れさま、あとは好きにさせてもらう。母親は楽しかった」と語り、最後に描いたのは子どもたちへの感謝だった。

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