東京都議選が23日(2017年6月)告示され、梅雨入りとともに首都決戦も本格化した。
焦点は、小池都知事率いる都民ファーストの会が都議会最大会派になれるか、自民党が第一党を維持できるか。結果によっては「安倍一強」に影響を与え、激震が走る可能性がある。
番組が注目したのは7つある「1人区」の中で都議会のドンと言われた内田茂・元自民党都連幹事長の地元である千代田区。昨年7月の都知事選と今年2月の千代田区長選では小池知事側に連覇されている。
今度こそはと麻生太郎財務相らが応援に駆けつけたが、内田ドンの後継者として立候補したのはなんと、小池知事が主催する発足したばかりの「希望の塾」の元塾生の中村彩候補(27)。どう整合性を付けて有権者に説明しているのか。
一方、小池知事が都民ファーストの候補者として送り込んだのは、元警視総監の息子の樋口高顕候補(34)。学生時代に小池事務所にインターンとして入り込み政治を学んだという。取材したリポーターの感想は「とにかく女性ファンが多いですね」だった。
都議会改革を訴える都民ファースト、その都民ファーストと連立を組む公明、迎え撃つ自民。では、都民はどこに投票するのか?
世論調査で自民と都民ファは拮抗
JNNが24、25の両日行った世論調査(回答数1028人)では、都民ファースト26.7%、自民25.9%とほぼ拮抗。次に共産13.0%、公明12.3%、民進8.4%、生活ネット1.6%、維新0.9%、社民0.3%の順だった。
堀尾正明(TBS「Nスタ」前キャスター)によると、「世論調査の結果を分析したら、都民ファーストは40代以上の中高年層に支持を広げ、自民は30歳以下の若年層の支持が高いという傾向が出ています」という。
もっともまだ決めていない人は57.2%もおり、東京の場合はこうした無党派層の動向に左右される傾向が強く、まだまだ分からない。