荒汐部屋2匹の「看板猫の写真集」は驚異の4社かぶり!編集者4人に緊急取材
<タモリ倶楽部>

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   ここ数年、巷でずっとブームになっているのが「猫」と「相撲」。相撲の荒汐(あらしお)部屋で飼われている2匹の看板猫は、猫好き・相撲好きの両方から愛され、ついには写真集まで出るほどの人気ぶり。しかし、なんと同じタイミングで3社から発売されるという出版業界ではありえない珍事が起こってしまった。どうしてこんなことになってしまったのか?! タモリがビビる大木、相撲好きタレント・山根千佳、浦風親方(元・敷島)らと詳しい事情を聴きに荒汐部屋を訪ねる。

   タモリらを迎えてくれたのは荒汐部屋のおかみさん。上品でニコニコとしていて、とてもステキな雰囲気のお方。そこへ看板猫のモル(オス13歳)とムギ(オス11歳)も登場。とくにモルは物怖じしない性格から「モル親方」というニックネームまであり、この日もふらりとフレームインし、そのままタモリら一団の横に寝転がってくつろいでいた。

   さて、おかみさんへの事情聴取かと思いきや、3社の担当編集者らも集まり、意外な事実が明らかになっていく。最初におかみさんに企画を持って行ったというリトルモア(『荒汐部屋のモルとムギ』発行)の加藤さんは、やっぱり登場からご立腹。そりゃそうだろう、自分よりあとに来た複数社が似たような本を作っていたのも知らず、発行直前で事実を知らされたのだから。

   一方、次におかみさんに企画書を渡したリブレ(『相撲部屋の幸せな猫たち』発行)の鍋島さんは対照的だ。おかみさんからリトルモアとの企画がすでに進行している話を聞きながらも、「一緒に盛り上がりましょう!」と企画実行を決定。鉄のハートというか、恐ろしいほどの前向き思考が、逆にすがすがしい。おかみさんも一応加藤さんに相談し、「そういう話は慎重に対応した方がいい」とアドバイスを受けるも、ついつい承諾してしまったという。あ~ぁ、おかみさん・・・。

   そして両編集者が3社目の存在を知ったのは、アマゾンの告知を見てのこと。3社目は平凡社(『荒汐部屋のすもうねこ』発行)の菅原さんで、やはりすでに2社が動いていることはおかみさんから聞いたものの、自分の企画書はそれらと企画意図が違うと思ったので続行。

4社から同時発行

   しかし、話はまだそこで終わらない。この日の収録には来ていなかったが河出書房新社からも『モルとムギ 相撲部屋の猫親方』という本がほぼ同じタイミングで発行されており、

   3社かぶりかと思いきや、じつはまさかの4社かぶりだったのだ。発行直前には4人の編集者が集まって「緊急会議」という名の修羅場となったが、結局1社も引かず、そのまま同時発行になってしまった。おかみさんはそれを聞いて「皆、無事に進んでいったということですよ」と安心したというが、ビビる大木は「無事かなぁ?!」と首をかしげ、タモリも「無事じゃぁないよ」と苦笑いだ。

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