「100万円をお返しする」と安倍首相夫妻を訪ねた森友学園の籠池泰典・元理事長が、前日に見せた札束は白紙の束だった。インタビューした田中良幸リポーターが、あの100万円の札束は一番上と一番下だけが本物で、実は2万円なのではないかと追及すると、前夜と同じ背広の左内ポケットから封筒を取り出し、札束をパラパラさせたら、たしかに中身は「白紙」だった。
しかし、「もう一つ持ってきててね」と反対側の内ポケットから別の封筒を出す。こっちは全部1万円札だった。「ホンマもんですよ」
白紙の札束を作ったのは、「警察官もいるし、没収されたらいかんと思って」という。本物の方はかき集めてきたのだと話す。「家宅捜索で、通帳も印鑑も持って行かれてないんですよ。だから、かき集めて用意してきた」「全部持って行かれて、生活的に困るんですよ。何もない。アルバムもない。車のキーもない。そんなやり方ってあるんですね。まあ、兵糧攻めですね」
「安倍首相に100万円返還」臭いパフォーマンス
司会の小倉智昭「白紙が1万円になるマジックじゃない。安倍総理は渡してないと言っているんだから、返しに行っても受け取るはずもない。パフォーマンスだったとしか思えないです」
中瀬ゆかり(新潮社出版部長)「なんか、説明が腑に落ちない」
山田俊浩(東洋経済オンライン編集長)「加計学園に注意がいてる時に、わざわざ掘り起こして、自分の証言を疑わせるような動きはわからないですねえ」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト