最年少のプロ棋士・藤井聡太四段(14)がきょう21日(2017年6月)、史上最多タイの連勝記録「28」をかけて「最強の相手」澤田真吾六段(25)との対局に挑む。勝っても負けても、にわかに盛り上がった将棋人気が頂点に達しそうだ。
宇賀なつみ「とうとうここまできましたね」
澤田六段とは今月2日にも対局し、大接戦で藤井四段がぎりぎりの逆転勝ちをした。藤井四段はこのとき「僥倖(思いがけない幸運)で勝ったとしかいいようがない」と振り返った。
田中寅彦九段は「二十代は棋士として脂が乗り切る時期で、総合力では澤田六段が上回っている」と話す。
相手の澤田真吾六段が実力では上
澤田六段は「タイトルに最も近い若手」といわれる実力者。グループ研究が主流の棋譜を一人黙々と読むことから「孤高の棋士」とも評される。朝ドラ「ふたりっ子」に羽生三冠が出演しているのを観たのが、将棋に取り組むきっかけだったという。趣味はプロレス観戦。藤井四段との対局がテレビにうつると、ぼさぼさの髪から「横風」のニックネームをつけられた。「私は悪人で結構です。藤井君を応援してください」と話しているそうだ。
藤井四段の師匠・杉本昌隆さんは「長期戦が得意な澤田六段に対して、藤井四段の疲れが心配。長引けば不利だろう」という。
田中九段は「プレッシャーに藤井四段がどうするか、楽しみです。勝負には神様のいたずらがいっぱいある。どういうドラマが繰り広げられるのか」とワクワクしている。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト