先週(2017年6月)国内で初めて見つかった殺人アリ「ヒアリ」は、驚くべき繁殖力を持っている。環境省はすべて駆除し、女王アリは確認されなかったというが、卵や幼虫は見つかっている。「もし国内で繁殖を始めたら?」という不安が高まる。
女王アリが数ミリの白い卵を産む映像が流れた。女王アリは普通、一つの巣に一匹と思われるのだが、九州大学の村上貴弘准教授は「ヒアリは女王アリが10から20匹、最大では100匹いた事例もあります。移動距離もけた違いに大きい」という。女王アリは1日2000個の卵を産む。10匹なら2万個で、1カ月後には60万個に達する勘定だ。
刺された瞬間はチクリとして、火傷のようにひりひりする。台湾で刺された人は、30分後にジンマシンが出て動悸を感じ、1時間半後にはジンマシンが全身に広がったそうだ。
人間の生活エリアが好き
人間の生活エリアを好むのが特徴らしい。約1カ月で直径60センチ、高さ20センチのアリ塚を作る。100匹がみつかった神戸市では対策本部を設置し、見つけても絶対に触らないように呼びかけている。
野上慎平アナ「一気に毒がまわる可能性もあります。他のアリとの違いがなかなかわかりませんが、攻撃性が強く、自分から人に向かってくるアリです」
司会の羽鳥慎一「いやあ、怖いですね。子供がアリにちょんと触れでもしたら?」
宇賀なつみアナ「早い段階で対策していただかないと」
青木理(ジャーナリスト)「南米から中国、台湾にまで広がっていますから日本に入ってもおかしくない。刺されたら医者に行って処置をうけることです。あわてずに冷静に対処が必要です」