女優・のんは6月16日(2017年)、自身が声優を務めたアニメーション映画「この世界の片隅に」が、観客動員数200万人を超えたとブログで発表した。
のんは、
「ここまでこの作品が広がったのも、皆様のおかけです。作り手側と観てくださった皆様、双方でこの世界の片隅にを盛り立てていって200万人の動員数。こんなに幸せな作品はない!と感じています」
と現在の心境を綴り、
「皆様の心の中でもいつまでも大切なものとして残りますように、と願っています。とにかく、嬉しい!」
と喜んだ。
「この世界の片隅に」は、漫画家・こうの史代の同名漫画を原作にした作品。第二次世界大戦中の広島県呉市を舞台に、18歳で嫁いだ少女が懸命に生きる姿を描いた。この主人公の声を、のんが担当した。
制作資金はクラウドファンディングで集められ、封切りは当初63館と少なかった。だが、評判を受けて徐々に拡大し、累計公開館数は300館を突破した。現在も全国各地でロングラン公演を行っている。
2016年公開の映画を対象にした「第90回キネマ旬報ベストテン」では、邦画部門の1位に選ばれた。アニメ作品が1位になったのは、1988年の「となりのトトロ」以来28年ぶりの快挙だった。