AIで奪われる仕事と職場・・・エリート銀行員に待っている大量リストラ
やはり週刊現代から。出光興産といえば、極右のおっちゃんが書いた「海賊とよばれた男で知られる出光佐三が創業した創業106年を迎える老舗石油会社である。そこが昭和シェル石油と対等の経営統合をすると経営陣がいい出したため、創業者の長男で、名誉会長を務める出光昭介が「絶対阻止する」と週刊現代に手記を寄せている。
彼がいう反対の理由は3つある。第一は出光と昭和の体質・社風の違いだ。民族資本として独自の理念を大事にしてきた出光と、国際石油資本の傘下でやってきた昭和シェルとでは、歩んで来た道が違い過ぎるというのだ。第二は、経営統合すればサウジアラムコから出資を受けることになる。国際資本と一線を画してやってきたのに、出光の歴史的意義を埋没させてしまう。第三は経営統合は生産者間の競争を減らすためのもので、消費者本位、社会貢献を大事に事業を行ってきた出光のやり方を曲げるものだというのである。
私はどちらがどうだといえる立場にはないが、出光昭介の考えはその通りかもしれない。これからの石油産業は厳しい時代を迎えるに違いない。どうしたら生き残れるのか。6月29日の株主総会では、経営陣は説得力のある説明を求められること、間違いない。
週刊現代は巻頭で「銀行員大失職時代」が来ると大特集を組んでいる。これまでの書類チェックやローン貸し出しの判断などはAIにとってかわられ、銀行員はリストラされるというのである。当然である。三井住友銀行は今後3年間で全店舗をペーパーレス化し、約4000人を新たな事業部門へ移すそうだ。
いらなくなったから辞めてくれといわれても、年を食った銀行員に早々次の職場があるわけではない。いや、銀行員だけではなく、ほとんどの仕事がAIにとってかわられるだろう。