東京・上野動物園は昨日12日(2017年6月)、パンダのシンシンに赤ちゃんが誕生したと発表した。5年ぶりだ。その5年前は、残念ながら死んでしまった。今回は、目下「母子ともに健康」とだけだが、アメ横など地元では早くもお祭りムード。なんとか無事に育って欲しい。
赤ちゃん誕生は昨日午前11時52分、落ち着きのなかったシンシンのケージから元気な産声が響いた。この時点では、姿は確認できなかったが、カメラがその姿を捉えたのは午後0時38分だった。仰向けになったシンシンが、元気に手足を動かす赤ちゃんをくわえているのが確認された。
今年2月にオスのリーリーとの交尾が確認され、5月中旬ごろからシンシンの食欲が減退するなど妊娠の兆候が表れ、25日から公開を中止していた。
上野動物園の福田豊園長は、「大変嬉しい。小さな命なので慎重に推移を見守っていきたい」と話した。性別・体重はまだわからない。パンダの赤ちゃんが白黒の模様になるには3週間近くかかる。しっかりした姿になるには3カ月。それまで動物園も気が抜けない。
シンシンとリーリーはともに2005年中国生まれ。2011年2月、揃って日本にやってきた。翌12年、交尾が確認され、7月にオスの赤ちゃんが生まれたが、肺炎のため6日後に死んでしまった。13年は妊娠の兆候はあったが、結局偽妊娠とわかり、以来4年、待ちに待った知らせだった。
日本パンダ保護協会名誉会長の黒柳徹子さんは、「徹子の窓」(テレビ朝日)のセットで会見を開き、「私が産んだわけじゃないんですが(笑)、これだけ集まってくださって、なんて嬉しいこと」と赤ちゃんパンダの鳴き声まで真似て見せた。「世の中平和になる。喧嘩している夫婦も仲良くご飯食べる」(笑)
パンダが初めてやってきたのは、1972年。田中角栄・周恩来による日中国交正常化を記念して、カンカンとランランを贈られたのが最初だ。赤ちゃんが一般公開にこぎつければ、1980年代のホアンホアンが産んだトントンとユウユウ以来となる。
経済効果は267億円
いち早くニュースに反応したのは、アメ横など地元の商店街。「明日からが大変だ」と、商品もご祝儀モードに切り替え。「パンダ誕生」を祝う包装や子供に配るお面とか、チンドン屋まで繰り出して、準備は怠りなかった。
デパートでもパンダの飴が配られ、パンダおにぎりが登場する素早さ。なにしろ、パンダの経済効果は267億4736万円と言われるのだ(誰がはじき出した?)。昨年の広島カープの優勝効果331億円と比べてみれば、なるほど相当なものだ。
司会の小倉智昭「5年前のことがあるから、順調に育って欲しいとみんなが思ってる」
スタジオでは岸本哲也(リポーター)がパンダのぬいぐるみを着て、「5年前も着ました。嬉しくて嬉しくて」という。とりあえずの楽しみは名前の公募がある。
小倉「何がいい?」
菊川怜(キャスター)「ヒリヒリとか」(爆笑)
安田洋祐(経済学者)「怜ちゃんなら、レイレイ。僕はヨーヨー」中江有里をさして「シャンシャン」(笑)。案外、ミーハーだね。