陸上100メートルに、また降って湧いたようなニュースターが日本に誕生したと伝えた。
誰が9秒台の正式タイムを出すか注目される中で、10日(2017年6月)行われた陸上の日本学生個人選手権(神奈川・平塚市)の男子100メートル準決勝で、関西学院大3年の多田修平選手(20)が、追い風4.5メートルで参考記録ながら9秒94を出した。
金メダリスト・ガトリンも注目
ケンブリッジ飛鳥選手も今年4月に、追い風参考ながら9秒98を出しており、今年これで2人目。疾風のごとく現れた多田選手だが、その疾走ぶりをすでに注目していた金メダリストがいた。
アテネ五輪100メートルの金メダリストのジャスティン・ガトリン選手。5月21日川崎市で行われた『セイコーゴールデングランプリ陸上』の男子100メートルで、「隣の第2レーンの選手が誰か知らないが素晴らしいスタートだった」とほめちぎった相手が多田選手だった。
スタートから飛ばし前半トップで疾走し、後半追いつかれ、結果は1位ガトリン選手10秒27、2位ケンブリッジ選手10秒31、3位多田選手10秒35だった。
多田選手の特徴はスタート。状態を地面と平行に保ち、低い姿勢で飛び出し足を速く回転させる走法。後半にもっとスピードを上げるのが課題と言い、「3年後の東京五輪には9秒台で走れるようにしないと決勝では戦えない。それくらいを目指し頑張っていきたい」と話す。
司会の国分太一キャスターはテレビタレントらしく、開口一番に「爽やかですね。走っているとき絶対に良い匂いがしますよ」。呼応してTBSの『Nスタ』キャスターを務めた堀尾正明も「桐生祥秀選手は武士を感じさせるが、こちらは現代のイケメンですね」
100メートルは顔で走るわけではない。これだから情報番組がバカにされる。