梅雨なのに、沖縄以外では雨がほとんど降らない。先週水曜(2017年6月7日)の関東での梅雨入りからきのう11日まで、都心の降水量はゼロを記録。「日傘がないと暑い」(都心にいた女性)ぐらいで、おととい10日は中国、四国、近畿、関東の各地で30度を超す真夏日が続出した。
これは気象予報士の松並健治によると、梅雨前線が延びてはきたが、沖縄付近に停滞しているため。前線の南北に高気圧があり、とくに北の高気圧が強いので、関東地方などで晴れの印象が強いという。
東京の水がめはほぼ満水
去年(2016年)7月は深刻な水不足で、東京の水がめ・群馬県の矢木沢ダムの貯水率は一時9%まで下がり、茶色い斜面がむき出しだった。今年は、貯水率がきのうで90%とほぼ満水だ。ダム管理所は「雪解け水の関係で、去年は例年の半分でした。ただ、今年は5月に雨が少なく、これからどうか」と気をもむ。
司会の加藤浩次「きょうで梅雨入りから6日目ですが、雨が降るとやだなーと、降らないとなんでーと思っちゃう」
松並予報士は「これからも前線が北上して来ないので、沖縄を除けば、仙台で一時雨や他で局地的降雨はあるものの広い範囲で雨は少ない」と予想する。それでも寒気が流れ込んで暖かい空気とぶつかると、ゲリラ豪雨や雷雨が起きる可能性はある。2007年のように前半はカラ梅雨でも7月中旬に一気に降ったこともあり「大雨対策は必要で、来週以降は前線が活発になる」という。
高橋真麻(フリーアナウンサー)「天気予報の精度は上がっているけど、肝心なことがあたりませんね」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト