先月18日(2017年5月)に神戸市の地下鉄車内で痴漢を働いたとして現行犯逮捕された60歳の男は、被害者に夢中になったストーカーでもあったらしい。携帯電話などを調べたところ、女性の名前などの検索履歴や何枚もの写真が見つかったのだ。
逮捕された辻正之男は製造会社に勤務していて、通勤中の電車で22歳のOLに一目ぼれし、車内ですぐ後ろに立ったり、勤務先まで後をつけて名前や住所を入手していた。女性の会社や自宅の周りをうろつくこともあった。
恋愛に不慣れで不器用な世代
辻はストーカー規制法違反で再逮捕された。近ごろ、こうした高齢ストーカーが増えているそうだ。ノンフィクション作家の新郷由起はこうコメントした。「いまの60代以上、とくに男性は恋愛に不慣れで不器用な世代なんです。人生が一区切りついたタイミングで、恋愛への憧れから、第2の初恋とばかりにのめりこみ、ストーカー行為に発展するケースが多いんでしょう」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「この人、一目ぼれでもなんでもないんですよ、ハッキリ言うと。私も高校生のとき、電車で一目ぼれした人がいたが、近寄ったりしなかった。好きだから、そんなに近くにいったら嫌われると思った。これは第2の初恋でもなんでもない。ただの犯罪ですよ」
| 似顔絵 池田マコト