紫外線が起こす『全身性エリトマトーデス』に注意! 免疫系のとんでもない難病

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   これから夏本番に向かいピークを迎える紫外線。この紫外線が天敵となって引き起こす、あまり知られていない難病『全身性エリトマトーデス』の恐怖を追った。

   この難病は膠原病の一つで、強い紫外線がきっかけで、免疫システムが自分の体を攻撃するようになる。20代~40代に多く9割は女性という。

   症状としては発熱や倦怠感、関節痛。さらに腎臓、中枢神経、肺、心臓、消化管といった重要な臓器が侵されることもある。また紫外線だけでなく、風邪などのウイルス感染や妊娠・出産でも発症することもあり原因は分かっていない。

   この難病を20年以上にわたり研究してきた日本リウマチ学会の山本一彦医師は「きっかけとして一番知られているのは日光。皮膚がまだ冬のままの皮膚で、日光に対する抵抗力が個人の皮膚の中にできていない春から夏にかけての今の時期は注意が必要」と警告する。

   2年前に発症したモデルの光梨さん(23)は「海水浴に行って帰りの電車で疲労感がすごく、家に帰ったら体中が赤くなっていた。だるいし関節が痛いし38度ぐらいの熱が出て1週間ずっと具合が悪かった」と話す。

   実は光梨さんは、妹が1か月前に同じ症状で『全身性エリトマトーデス』と診断されたばかりで、すぐに専門医のいるリウマチ科を受診し、やはり同じ病気と分かった。山本医師によると、遺伝的な背景を持った人に多く発症するという。

   さらに50年もこの病と闘い続けている女性もいる。

   12歳、中学1年生の時に発症した秋成京子さん(62)。当時は病気が認知されておらず、この難病と診断されたのは初期症状が出てから3年後の15歳の時だった。いらい入退院を40回も繰り返し、一時医師からは「20歳まで生きられないかもしれない」と宣言されたという。

ステロイドが効く

   現在はステロイド薬を服用することで症状は大幅に改善され、5年生存率95%以上と言われており、秋成さんも50歳を過ぎて症状が安定しこの6年間は入院していない。ただ、今度はステロイド薬の副作用で1年に1回は骨折。週1回は骨粗しょう症の薬を飲み続けているという。

   スタジオでは、メインキャスターの真矢ミキやコメンテーターの食育インストラクター、和田明日香も「知らなかったですね」。真矢は「発熱とか倦怠感とか出てもこの難病に繋がらないですものね~」と初めて聞いた怖い病気に驚いていた。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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