フィリピンで日本人2人が行方不明になっている事件で、フィリピン在住の長濱博之容疑者(55)とフィリピン人の通訳の男が現地警察によって殺人の疑いで逮捕された。長濱容疑者(55)はおととい5日(2017年6月)から拘置施設で取材に応じ「寝耳に水。言えるのは、何もやっていないということ」と無実を訴える。一方、通訳は「長濱容疑者が言ったことは全部ウソです。2人の日本人を呼んで保険金目当てで殺害しました。彼が首謀者です」と主張する。一体、どちらが正しいのか。
日本から応募、行方不明になった2人
行方不明になっているのは、大阪府出身の井谷勝さん(59)と茨城県出身の新井康寛さん(24)。5月30日(2017年)に滞在先のブスアンガ島のホテルから島めぐりに出たまま行方が分からなくなっている。
長浜容疑者は、2人の日本人はフィリピンで外食産業を始めるため幹部候補生として現地採用したところ応募してきたという。行方不明になったので遭難かもしれないと警察に通報したが、同行を求められ、警察に行くと突然逮捕された。
地元警察は「通訳の男が出頭してきた。殺害の首謀者は長濱容疑者だと言った。銃で撃ったと話すフィリピン人も出頭してきた」と話し、長濱容疑者の指示で殺害した可能性があると見て調べている。
フィリピン在住の弁護士によると、「フィリピンでは供述のみで逮捕されるのは一般的。逮捕のあとに補強の証拠固めをする」と話している。
保険金については、長濱容疑者は「まだ採用していないが、こちらではアクシデントが起こるので掛けていました」と認める。保険金は配偶者と子供など1億円、長濱容疑者の会社1億円だった。地元の話では、フィリピンでは正式採用の前に多額の保険金をかけるのは例がないという。
司会の加藤浩次「まだ分からないことが多いですね」
富阪美織(産婦人科医)「組織的な犯行の可能性もありますね」
加藤「1億円の保険金もちょっと高いなと思いますね。井坂さんは知人のメールに『いくも地獄、残るも地獄』といっていましたが、これも気になりますね」