今年(2017年)は日本各地で「つむじ風」が多発している。きのう5日(2017年6月)正午ごろ、千葉県松戸市の工事現場の駐車場でも発生した。渦を巻いて土ぼこりを上げ、一瞬消えたと見えたが、再び、勢いを増し、車を襲った。撮影した男性は「だんだん、10メートル、15メートルと大きくなり、凄いと驚きました」と話す。
その約40分後、茨城県牛久市の小学校でも黒い土ぼこりが校庭を横切った。ちょうど給食の時間だったので校庭には誰もおらず、けが人はなかった。他にも水戸市、東京都小平市、神奈川県川崎市など関東各地でつむじ風が起きた。先週土曜日(2017年6月3日)には、埼玉県嵐山町の小学校の運動会の最中に発生、子どもたちが急いで逃げ惑う姿が撮影されていた。
「晴天」「乾燥」「風」の3条件
気象予報士の松並健治は、つむじ風の発生の条件を「晴天」「乾燥」「風」の3要素だという。晴れていると太陽の光で地面の温度が上がり、地上の空気が暖められ、上昇気流が発生する。そこに風が当たると、気流が乱れ、空気の渦となる。これがつむじ風というわけだ。竜巻はモクモクした積乱雲による上昇気流によって起こるので、つむじ風とはスケールが違う。
つむじ風は春先に発生しやすいといわれるが、今年(2017年)は5月以降もあちこちで発生しているのはなぜか。松並さんは「5月から非常に雨が少なく、乾燥しているということが大きな原因です」
司会の加藤浩次「映像を見ますと、本当に怖いですね」
ロバート・キャンベル(国文学研究資料館館長)「物が飛んでくるので、これが一番怖い」
松並「梅雨が近付いていますが、積乱雲によって、つむじ風以上の突風、竜巻が発生しやすくなりますので気を付けてください」
加藤「梅雨入りはいつごろになりそうですか」
松並「早ければ、木曜日(2017年6月8日)に入ってしまう可能性がありますが、遅くとも今週末までには、と見ています」