絶対に「ノー」と言わない『新宿観光案内所』 外国人観光客の「よろず相談所」に

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   観光立国を目指し、全国836カ所にも増殖した外国人観光客向けの観光案内所。外国人観光客が「日本一の観光案内所だよ!」と絶賛する人気のJR新宿駅東南口の『新宿観光案内所』を密着取材(先週2日=2017年6月)した。

   昨年12月にオープンしたこの案内所は1日平均600人が訪れ、5カ月で約10万人が利用したという。その案内の中身は観光案内所というより『よろず相談所』。人気の秘密は無茶な質問にも絶対に「ノー」と言わないポリシーにあるようだ。

   スウェーデンからやってきた母子3人連れ。「日本にしかないお菓子を買うところどこにあるの?」。この程度の質問なら事前に準備した資料ですぐわかるらしい。「ここから歩いて5分の所にお菓子屋さんがあります」。

   ニュージーランドから来た2人組の若い男性が「日本の歴史を感じられる場所ある?」。2人がバットマンとスーパーマンのTシャツを着ていたのを見て紹介したのが歌舞伎町にある『手裏剣道場 忍者からくり屋敷』。2人のあとについて行くと「こういった雰囲気を探していたんだよ」と興奮し、忍者体験に大満悦だった。

   スロバキアから来た2人組の男性が「相撲の取り組み、どこで見ることができる?」。大相撲5月場所は終了しており、やむを得ず「こちらに相撲部屋の見学予約をすればガラス越しに稽古を見学できます」と案内すると、さっそく連絡場所を聞いて2人は予約。「ここのサービスは100%完璧。何を聞いても全部返ってくるよ」、「日本一の観光案内所だよ」と絶賛していた。

「バイク部品はどこに?」

   ところが、こうした観光案内ばかりじゃなかった。 日本に25年在住しているが、日本語が不得意というペルー人男性が飛び込んできて「バイクの部品を探しているんだけど」。スタッフの女性が3人がかりで詳しく聞くとバッテリーの部品を探していることが分かり、近くの家電量販店に求める部品を探し当て紹介した。

   この案内所は朝10時から夜7時まで年中無休で、13カ国語に対応できるようにしている。犬飼康子所長代理は「様々な分野の資料を事前に用意して、どうしても分からない場合は代案を提供するようにし、ノーと言わないのがポリシー」と話す。

   司会の国分太一は「どこの国の人が来るか分からないから言葉の対応も大変でしょう。こういう案内所が増えるんでしょうね」と感嘆していた。

   J-CASTテレビウオッチのワイドショー通信簿では、5日からTBSの対象番組を「あさチャン」から「ビビット」に変更した。これまで以上に、各局が視点を変えてニュースをとらえ、独自の町ダネを追う工夫を期待したい。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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