葬儀の帰りに喪服を着て飲食店に入るのはマナー違反か。今月14日(2017年5月)に朝日新聞に掲載された投書がきっかけになり、ちょっとした議論が起きている。
投書の主は75歳の男性。「告別式の帰りに寿司店に立ち寄った。食事をしていると、店長から異様な視線が向けられていた。食べ終えて外に出ると、『塩をまいておけ!』と怒鳴る声が聞こえた。喪服はそこまで忌むべきものだろうか」と訴えている。
この記事がツイッターに投稿されると「初耳です。私なんか、寿司屋に行ったり、焼鳥屋に行ったりしたものですよ」「マナーではありませんが、私もネクタイを外して入ります。なまものを扱う飲食業の方はゲンを担ぐ人が多いですから」と様々な声が寄せられた。
「とくダネ!」が飲食店の人に聞いてみると「マナーとか、そういう感覚はありません」(居酒屋店主)、「うちは全然大丈夫です」(和食店女性)。一方、「正直、印象はよくないんですが、店主に『こんな格好なんですけど、いいですか』とか一言あれば問題ないと思います」(居酒屋店主)、「線香のにおいがついたりするので、他のお客さんと席を離したり、団体の場合は個室を用意したりしています」(ふぐ専門店店主)。
マナー的には問題ない
司会の小倉智昭「人によって、考え方が違うのかな」
山中章子アナ「これが正しいというものがあるわけではないのですが、みなさんはどう思いますか」とスタジオの小倉、キャスターの菊川怜、梅津弥英子、ニュースデスクの笠井信輔、コメンテーターのデープ・スペクター(テレビ・プロデューサ―)、深澤真紀(コラムニスト)の6人に札を上げてもらった。梅津だけが1人「違反」だった。梅津は「お店に対して、というより一緒にいる人がどんな思いをするかなと思って。中に入るのにちょっと抵抗感がありますね」
笠井「投書の店主の場合、塩をまいておきましょうか、と一言いえば良かった。言葉遣いのことでは」
小倉「うーん、お客さまに失礼かもしれない。まあ、あんまり、こだわる必要はないんじゃないの。お互い様だから」
葬儀社によると、葬儀後に寄り道しても、魚・肉を食べてもマナー的に問題はないそうだ。