「あさチャン!」が朝日新聞記事(2017年5月30日付)をもとに伝えるところによると、舛添要一・前東京都知事が著書『都知事失格』(小学館)の刊行を機に、同紙のインタビューに応じたそうだ。舛添氏が公の場で発言するのは、昨年6月の都議会での退任あいさつ以来だという。
不適切な支出分は福祉団体に寄付
舛添氏はこのインタビューで、政治資金のずさんな処理をあらためて謝罪した。不適切とされた支出に相当する額を福祉団体に寄付し、また美術品の大半は複数の美術館に寄付したことを明かしたという。
しかし「けじめ」として売却を約束していた湯河原の別荘は、「知事を辞めて売る理由がなくなった」ため、保有したままだそうだ。別荘売却バナシはそもそも、自民党都議から知事継続を前提に提案されたものだったという。
また、海外出張の際のファーストクラスやスイートルーム使用は、「仕事の役に立てばいい」と正当化したそうだ。
「(紙面には)長文のインタビューがありまして。(見出しが)『私だけが悪いのか』となっており、『たたかれる不公平』とか『人民裁判だった』とか、無念の思いは伝わってきますが、若干、言い訳めいた内容にも受け止めた。これから地方制度改革の本をお書きになるということで、知事の座を追われた当事者として、歴史的価値のあるものを残してほしい」(「あさチャン!」コメンテーターで元NHK解説委員の鎌田靖)