隠岐諸島から約300キロに落下した北朝鮮ミサイル!日本の防御態勢は大丈夫か?

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   北朝鮮の核・ミサイル開発が世界全体の脅威で一致したG7 サミット(主要7カ国首脳会議)に反発するように、北朝鮮が29日(2017年5月)早朝、弾道ミサイル1発を発射させた。しかも日本を恫喝するように、落下したのは日本の排他的経済水域(EEZ)内だった。

   安倍首相はこの日朝、会見し「国際社会の重大な警告を無視し挑発することは許すことはできません」とコメント。しかし抗議を無視して繰り返す北朝鮮のミサイル発射に苛立つコメンテーターからは、日本側の防御態勢の情報開示を求める意見が出た。

   日本政府や韓国軍などの情報によると、スカッド系とみられる短距離弾道ミサイルが29日午前5時40分ごろ、北朝鮮東部の元山付近から東方に向けて発射され、約6分間、400キロを飛行し新潟・佐渡島から約500キロ、島根・隠岐諸島から約300キロの日本のEEZ内に落下したとみられている。

4月からほぼ毎週ミサイル発射

   日本のEEZ内に落下した北朝鮮のミサイルは3月6日のスカッドER(中距離弾道ミサイル)いらい。しかも今年に入って9回、4月に入ってからは一週を除いて毎週発射されている。

   今回、北朝鮮がミサイル発射した狙いについて北朝鮮情勢に詳しい高英起氏(北朝鮮情報の専門サイト『デイリーNKジャパン』編集長)は、「今回はEEZ内をめがけて発射したと思う。脅迫に近い意味合いがある。安倍首相が北朝鮮問題は国際社会の最優先課題と訴えた。それに対する反発と考えられる」。

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)は、「確実に言えることは撃たれた場合に日本は何ができるか。この体制を整えるよう準備しておかないと。今ですとあちこちからやられたらこれは無理ですから。そのことの議論をもっとしないとダメですね。日本は北朝鮮の攻撃の範囲にすっぽり覆われているということです」

   大宮エリー(作家)は、「(日本の)防御態勢の情報が開示されると少し安心できるんですけど...」。

   狙いは何かわからないが、6月に入ると米空母3隻が朝鮮半島近海に集結するという。何が起きるかわからないなかで、対北朝鮮に対する日本の専守防衛体制が万全とはいえない状態にあることだけはわかる。

文   モンブラン
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