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村田よ再起せよ!

   週刊新潮、週刊文春が5月20日(土曜日)のボクシングWBA世界ミドル級王座決定戦のことを書いている。ともに判定がおかしいと怒っているが、本当にそうだろうか。

   村田諒太(31)とアッサン・エンダムとの12回戦だったが、たしかに誰が見ても圧倒的な村田のパワーがエンダムを圧倒していた。

   楽勝だと思われていたが、結局、村田はKOできず12回までもつれ込み、エンダムのまさかの判定勝ちだった。村田のジムも世界ボクシング協会(WBA)のヒルベルト・メンドーサJr.会長も「おかしい」と怒りをあらわにしていたが、私はそうは思わなかった。

   なぜなら、あの程度の相手をKOできなかった村田の詰めの甘さが、まだまだ世界チャンピオンの力はないと世界にわかってしまったからである。

   村田を大事に育て過ぎた。ようやく100%勝てる相手を見つけ、いちおう世界王者として売り出し、ラスベガスあたりでこのクラス最強王者ゲンナディ・ゴロフキンとでもやれば、負けるにしても大きなビジネスにはなる。

   周囲はそう考えていたのだろう。だから、打ち合って万が一のことがないようにといい含め、判定は日本でやるのだから、よほどのことがなければ負けることはない。そう読んでいたのであろう。

   だが、パンチ力はないが手数が多いエンダムのほうを、2人のジャッジは優勢と見たのである。おかしいが、この逆のケースも日本ではよくあることだ。

   村田は引退するかもしれない。もう一度立ち直れたら、ゴロフスキンへ挑戦して最後の花を咲かせてほしい。そのときは力の限り、あしたのジョーのように打ち合うことだ。村田のパンチが当たれば、ゴロフスキンといえども立っていられないかもしれない。それだけのパンチ力を持った村田よ、金メダルのことは忘れて、一人のボクサーとして再起せよ!

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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