ニセ医者「見よう見まね」で10年間美容整形手術!高知の西武クリニック職員、オーナーを逮捕

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   医師免許がないのに、100人以上に美容整形手術をしていたという高知市の医療法人「西武クリニック」の職員、森勉容疑者(61)が医師法違反の疑いできのう23日(2017年5月)、逮捕された。医学部にも行かず、「見よう見まね」で習得したといい、10年間も「ニセ医師」として手術をしていたという。 

 

   逮捕事実は昨年2月(2016年)、高知市内の女性(49)に無免許で美容整形手術をした疑いだ。森容疑者は本人によると、京都の大学を卒業し、商社に勤務したりタクシー運転手をしたりしたあと、名古屋市の病院で事務職員として12年間働いた。そこで、医療器具の洗い物をしながら、手術の間近で「見よう見まね」で学んだ。その後、2005年から西武クリニックに入り「大阪の医大を出た」などと話し、医師として整形手術をしていた。家賃20万円の賃貸マンションに住んでいたという。

 

   西武クリニックには専用のホームページはないが、美容整形の口コミサイトでは知る人ぞ知る病院だった。手術費用の目安は「二重まぶた10万円」「目の下のほくろ取り 30万円」「豊胸 65万円」と 決して安い料金ではなかった。

プラセンタ注射やしみ取り、ほくろ取りも

 

   逮捕前のインタビューで森容疑者は「(手術したのは)10年以上、100人以上ですね。(施術していたのは)更年期前後の人に効果があるプラセンタ注射やしみ取り、ほくろ取り、いぼ取り。麻酔を打ち、電気メスで切りとることもやりました」。専門家によると、電気メスは難しく危険だというが、本人は悪びれもなく、スラスラと語る。

 

   最後に森容疑者は「ご迷惑をおかけして本当に申し訳ないと思っています。反省もしますし、後悔もしています」と殊勝な顔つきで話していた。

 

   司会の小倉智昭「見よう見まねで整形手術されるとはたまったもんじゃないですよ。手術代がかなり安いと、あれっと思うかもしれないが、他の病院とあまり差がないと、案外、信用されていたのかもしれない」」

 

   この逮捕のきっかけは、整形手術のトラブルなどとは関係なく、麻薬取締官が麻酔をしっかり管理しているかどうか立入調査に入ったときに、本人が医師免許を持っていないことが分かり発覚した。これがなければ、いまも多くの人が整形手術を受けていたかもしれない。森容疑者がニセ医師と知りながら、医療行為をさせていたとして西武クリニックのオーナーの谷川延洋(71)も医師法違反の容疑で逮捕された。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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